コーヒーはもう急須で淹れる時代に?試してみたい新トレンド

コーヒーはもう急須で淹れる時代?

急須に注ぐのはお茶だけじゃない

「コーヒーは好きだけど、道具が増えるのは面倒だな」。これは僕の朝の独り言です。ドリッパー、フィルター、サーバー……いちいち用意するのが億劫で、ついインスタントに手を伸ばしてしまう。そんな僕の生活を一変させたのが、「常滑焼の急須で淹れるコーヒー」。最初にこの話を聞いたときは、「え、急須でコーヒー?」と、驚きと半信半疑が入り混じるリアクションだったけれど、使ってみたらその魅力にハマりました。



常滑焼がコーヒーの味を変える?

愛知県常滑市の「常滑焼」は、日本を代表する伝統工芸品のひとつ。その土には鉄分が多く含まれており、微細な気孔が無数に広がっています。お茶を淹れる際、この特性が雑味を吸収し、旨みだけを引き出してくれるのだとか。
この特性を応用した「コーヒーのための急須」は、常滑焼の新たな挑戦。鉄分の働きで、コーヒーの酸味が丸くなり、どこかほっとする味わいに変化するんです。

さらに、苦味、酸味、甘みのいずれも突出して強いものがなく、雑味も少ないので、万人受けするスッキリとした印象の味わいに仕上がるのも特徴です。「なんだか飲みやすい」と自然と感じられる一杯が、朝のスタートを穏やかにしてくれます。

ある日、友人を家に招いたとき、この急須でコーヒーを淹れてみました。彼は普段ブラックは飲まないタイプなのに、「これ、飲みやすい」と驚き顔。それが常滑焼の力だと思うと、ちょっと誇らしい気持ちに。

手間いらずで「省資源」を実感

この急須には、網目の細かいかご網ステンレスフィルターがついています。これがまた優秀で、コーヒー粉をお湯で抽出するだけでスムーズに淹れられる。紙フィルター不要だからエコだし、後片付けもラクチン。粉をパッと捨てるだけで次の一杯が準備できます。

この便利さに気づいてからというもの、インスタントは卒業。急須ひとつで気軽に淹れられるこの手軽さが、日々のコーヒータイムを格上げしてくれました。

デザインのこだわりが生む至福の一杯

使い勝手にも注目です。大きめの持ち手は二重構造になっていて、熱々のコーヒーを淹れても指が熱くならない工夫がされています。手作りのため個体差があるのも、むしろ愛おしいポイント。ひとつひとつ違う表情を見せる急須は、使うたびに味わい深さを感じさせてくれます。

ただし、注意点もいくつか。直火や電子レンジでの使用はNG。食器洗浄機も使えないので、手洗いが基本です。それでも、この急須を手に取るたび、伝統と新しいアイデアが融合した形に感動を覚えるから、手間だとは思いません。

急須がもたらす「日常の贅沢」

コーヒーの抽出はたったの2〜3分。ゆっくり湯気が立ち上る様子を眺める時間は、なんだか特別なひととき。急須で淹れるコーヒーは、ただ飲むだけでなく、五感で味わう贅沢を教えてくれました。

お茶でもコーヒーでも、急須が日常を彩る

この急須、もちろんお茶にも使えます。ただ、僕はすっかりコーヒー専用として愛用中です。なぜなら、コーヒーの香りが急須に染み込んでいるから。お茶を淹れると香りが混ざりそうで、潔く使い分けています。そうすることで、毎朝、特別な一杯を楽しめるんです。

伝統の技に新しい発見を

富仙窯の常滑焼急須が教えてくれるのは、伝統がいかに日常に寄り添えるかということ。長い歴史の中で培われた技術が、現代の私たちのライフスタイルに寄り添ってくれる。そんな特別な道具で過ごす時間は、少しだけ豊かな気持ちにさせてくれます。

急須で淹れるコーヒー、この不思議な贅沢を、ぜひ体験してみてください。


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