フィンランド式サウナの魅力と歴史
フィンランドといえば、何を思い浮かべるでしょうか?美しい湖、オーロラ、そして「サウナ」です。フィンランドの人口は約550万人ですが、国内には約300万のサウナがあると言われています。つまり、ほぼ2人に1つのサウナが存在する計算になります。この驚異的な普及率からも、サウナがフィンランド人の生活にどれほど深く根付いているかがわかります。
本記事では、フィンランド式サウナの正しい入り方や楽しみ方、そしてなぜサウナがフィンランド人にとって特別な存在なのかを歴史や文化の観点から掘り下げていきます。

『マンガ サ道』
タナカカツキ氏絶賛! ! !
「世界一幸せな国でととのったー! 」
森の中のサウナに入って、
オーロラを見たい!
フィンランドは今、日本女性がもっとも注目する海外旅行先。
サウナ、森、雑貨、オーロラ、カフェ、そして何より治安がいい!
週末に有給1~2日をつけ、フィンランドの首都ヘルシンキへGO! !
フィンランド式サウナの基本的な入り方
日本でもサウナ人気が高まっており、多くの人が「ととのう」感覚を求めてサウナを楽しんでいます。しかし、フィンランドのサウナは、日本の一般的なサウナとは少し違います。フィンランド式サウナは、単なる汗をかく場所ではなく、心身をリラックスさせるための文化的な空間です。では、正しいフィンランド式サウナの入り方を見ていきましょう。
① シャワーを浴びて体を清潔にする
フィンランドのサウナ文化では、サウナに入る前にしっかりと体を洗うことが基本です。これは清潔さを保つためでもありますが、体を温める準備としても重要なプロセスです。
② サウナ室に入る
サウナ室には裸で入るのがフィンランド流。ただし、日本のサウナ施設では水着やタオルを巻くことが求められる場合もあるため、ルールに従いましょう。
フィンランド式サウナの特徴として、「ロウリュ(löyly)」があります。これは、熱したサウナストーンに水をかけ、蒸気を発生させる行為のことです。ロウリュによってサウナ室内の湿度が上がり、発汗が促進され、体感温度も高まります。
フィンランドでは、サウナの温度は80〜100度が一般的ですが、日本のドライサウナのように湿度が低いわけではなく、ロウリュのおかげで心地よい温かさが広がります。
③ クールダウンと外気浴
サウナで十分に温まったら、次は体を冷やします。フィンランドでは、湖や川に飛び込むのが一般的ですが、日本では水風呂を活用すると良いでしょう。寒冷地では冬に雪の上に寝転がることもありますが、これはフィンランドならではの楽しみ方です。
クールダウンの後は、リラックスできる場所で休憩し、体が落ち着くのを待ちます。フィンランドでは、外気浴をしながら友人や家族と会話を楽しむことが多いです。
④ 水分補給と再入浴
フィンランド式サウナでは、一度入って終わりではありません。クールダウンの後にもう一度サウナに入り、再び温まることで、より深いリラックス効果を得られます。このサイクルを2〜3回繰り返すのが一般的です。
また、サウナ中は大量の汗をかくため、水分補給が欠かせません。フィンランドでは、ビールやサウナドリンクとして知られる「ロンケロ(Lonkero)」を楽しむ人もいますが、水やスポーツドリンクを適度に摂ることが最も重要です。
フィンランドでサウナが親しまれてきた理由
フィンランドでサウナがこれほどまでに愛されるのには、長い歴史と文化的な背景があります。ここでは、フィンランドのサウナの起源や発展、そして現代における役割を掘り下げていきます。
① サウナの歴史——紀元前から続く伝統
フィンランドのサウナ文化の起源は、紀元前7000年頃にまで遡ると言われています。初期のサウナは、地面に掘られた穴に石を並べ、火で温めた後、水をかけて蒸気を発生させるシンプルなものでした。この方法は、寒冷な気候の中で体を温めるのに非常に有効でした。
時代が進むにつれ、サウナは住居の一部として組み込まれ、家族が集う大切な空間となりました。さらに、中世には病気の治療や出産の場としても使われていたと言われています。
② 厳しい気候とサウナの関係
フィンランドは、冬になると気温が氷点下になることも珍しくなく、厳しい寒さに晒される国です。そのため、サウナは体を温めるだけでなく、血行を促進し、健康を維持するための重要な習慣となりました。
また、フィンランドは湖や森林に囲まれた国であり、サウナと自然が密接に結びついています。多くのサウナは湖のほとりに建てられており、サウナで温まった後に冷たい湖に飛び込むという楽しみ方が一般的です。
③ 社会的な役割——人々をつなぐサウナ
フィンランドにおけるサウナは、単なる入浴施設ではなく、社交の場でもあります。フィンランドでは、ビジネスの場でもサウナが使われることがあり、重要な会議をサウナで行うこともあるほどです。
また、家族や友人と一緒にサウナに入り、ゆっくりと時間を過ごすこともフィンランド人にとって大切な文化です。日本では「裸の付き合い」という言葉がありますが、フィンランドのサウナ文化にも同様の精神が根付いています。
まとめ——フィンランド式サウナでリラックスを体験しよう
フィンランドのサウナ文化は、長い歴史の中で育まれ、今もなおフィンランド人の生活に欠かせない存在です。サウナは、寒冷な気候の中で体を温めるだけでなく、健康維持やリラックス、そして人々の絆を深める場として機能しています。
もし本場のフィンランド式サウナを体験したいなら、ロウリュを楽しみながら、クールダウンと外気浴を繰り返してみてください。サウナを通じて、心身ともにリフレッシュし、フィンランドの文化を感じることができるでしょう。
フィンランド式サウナに興味が湧いた方は、ぜひ日本国内のフィンランド式サウナ施設を訪れてみてください。きっと、新たなリラクゼーションの世界が広がるはずです。
こちらもおすすめ