メルカリの闇 オークション機能を使ってわかった「もう使いたくない」3つの理由

正直に言います。
メルカリのオークション機能、使ってみたけどもう二度と使いたくないと思いました。

「高く売れるかも」「注目されるかも」と期待して始めたものの、現実はかなり厳しく、売れるどころか無駄な時間と労力だけが残る結果に…。
試しに10件ほど出品してみたところ、いくつも問題点が浮かび上がり、途中から「これなら普通に即決価格で出した方がよかった」と何度も後悔しました。

もちろん、全く使えないわけではありませんが、正直なところ、オークションをやるなら他の専用サイトを使った方がずっとマシです。

この記事では、筆者のリアルな体験をもとに「なぜメルカリのオークション機能はおすすめできないのか」、その理由を3つに分けてお伝えします。
同じように悩んでいる方の判断材料になれば幸いです。

1. 思ったより高く売れないことが多い

メルカリのオークション機能は、一見すると「複数の人が競り合って、相場以上で売れるかも」と期待してしまいます。しかし、実際に使ってみると、その期待は裏切られることが多く、むしろ**即決で出品していた方が高く売れたのでは?**と感じるケースが非常に多いのです。

その背景には、メルカリ特有のユーザー層や仕組みがあります。

ユーザーは「最安値」を狙っている

メルカリのユーザーは、基本的に「フリマ感覚」でアプリを利用しています。
そのため「掘り出し物を安く買いたい」という意識が強く、わざわざオークションで価格が上がるのを待つよりも、最初から安く即決できる商品を狙う傾向があります。

実際、同じ商品をオークション形式で出品した場合と、即決価格で出品した場合では、後者の方が早く、かつ高く売れるケースが珍しくありません。これは筆者自身も何度か経験しました。

注目される時間がとにかく短い

メルカリは新着順に商品が流れていくアルゴリズムのため、出品直後の1〜2時間程度しか目立ちません。
オークション形式にしても、商品ページが埋もれてしまえば誰の目にも留まらず、注目が集まらないまま終了してしまうことが多いのです。

ヤフオクのように「終了直前にアクセスが集まり、入札合戦が起きて値段が跳ね上がる」という構造にはなっていないため、そもそも競り合いが起こりにくいのが現実です。

「入札しても無駄かも」と思われやすい

さらに、メルカリには「誰かにすぐ横取りされるくらいなら最初から入札しない」という心理も働きやすく、入札に対して消極的なユーザーも多く見られます。

また、複数人が入札して価格が上がることを嫌い、「誰も入札していない商品にだけ手を出す」という傾向もあり、オークションの仕組み自体が利用者の購入行動と噛み合っていないのが実情です。

2. 入札されて価格が決まっても、実際に購入されるとは限らない

メルカリのオークション機能では、入札によって最高額が決まったとしても、その時点で「売れた」とは言えません。
なぜなら、他のオークションサイト(例:ヤフオク)と違い、落札者に「購入する義務」が発生しないからです。

メルカリのオークション=購入の“権利”があるだけ

メルカリの仕組みでは、オークション終了時に最高額を入札していた人に「購入の権利」が与えられるだけで、その人が購入手続きをしなければ取引は成立しません

そのため、次のようなケースが非常に多く見られます:

  • 「他で安く見つけたので買わない」
  • 「とりあえず押さえただけで、本気で買うつもりはなかった」
  • 「気が変わった」
  • 「通知に気づいたときには冷めていた」

このように、本気度の低い入札が簡単にできてしまうため、出品者としては「売れた!」と思っても、その喜びがあっさり裏切られることになります。

他のオークションと比べて、圧倒的に成立率が低い

ヤフオクなどの従来型オークションでは、落札=契約成立です。価格が決まった瞬間に取引が義務づけられるため、落札されたらほぼ100%購入されるのが常識です。

一方で、メルカリのオークションにはこうした厳密なルールがないため、入札が軽く、責任感が薄いまま行われます。「とりあえず押さえておくか」という気持ちで使うユーザーが一定数存在するのが、非常に大きな違いです。

実体験:10数点を出品、10件ほど落札されたが…

実際に筆者は、メルカリのオークション機能を試すつもりで10数点の商品を出品しました。ジャンルも価格帯もばらけさせ、どんな傾向があるのかを確かめようとしたのです。

結果として、10件ほどの商品に入札が入り、無事にオークション終了=落札されました。
しかし、そこからが問題でした。

なんと、そのうち3件は「落札されたのに購入されない」まま完全に放置されたのです。
メッセージもなければ、購入手続きも一切なし。こちらが待っている間も、相手のアカウントはログインしている様子なのに、動きはゼロ。

待っても、待っても、何も起きません。こちらは発送の準備までしていたのに、結局、キャンセルして再出品する羽目になりました。

「せっかく入札が競って、ようやく希望価格に届いたのに……」「どうして落札したのに買わないの?」「この時間、返してほしい」
そう思わずにはいられませんでした。

本音を言えば、ただの迷惑行為だとすら感じました。オークション機能に信頼を寄せていたぶん、その裏切られた感覚は大きく、正直、しばらくメルカリ自体を開きたくなくなるほど落ち込みました。

3. 終了時間が固定されており、価格が直前に伸びにくい

オークションといえば、ラスト数分の白熱した入札合戦が醍醐味の一つです。
特にヤフオクなどでは、終了直前に入札が入ると自動的に終了時間が延長される仕組みがあり、それによって価格がどんどん跳ね上がるという“理想的なオークション展開”が起こりやすくなっています。

しかし、メルカリのオークションにはその仕組みが一切ありません。

終了時間が「固定」されているという致命的な弱点

メルカリのオークションは、何があっても指定された時間で終了してしまうという仕様です。
これにより、本来もっと価格が伸びたはずの商品が、注目される前にあっさり終了してしまうという残念な結果になることが非常に多いのです。

入札者の多くは、終了間際に「あと数分なら入れてみようかな」と思い始めます。しかし、メルカリの仕様では、そのタイミングで入札があっても時間は一切延長されません。
つまり、入札チャンスが制限され、競り合いが起きにくい構造になっているのです。

通知が5分前に1回だけ。気づいた時にはもう遅い

さらに問題なのが、メルカリからの通知がオークション終了の5分前に1回だけという点。
この通知に気づかない、あるいは「あとで見よう」と思っているうちに、あっという間にオークションは終了してしまいます。

筆者も何度か、終了後に「入札しようとしてたのに、終わってた…」という購入者からのコメントをもらったことがあります。
通知からの行動までの猶予が短すぎるため、せっかく興味を持ってくれたユーザーが参加する前に終わってしまうのです。

注目されるタイミングと終了タイミングが合わない

オークションが一番注目されるのは、終了数時間〜数分前です。
しかし、メルカリではその「盛り上がるタイミング」がうまく活かされないまま、機械的に終了してしまいます。

特に夜間や仕事終わりの時間帯など、「これからスマホを見る人が増える」タイミングに終了してしまうと、実際には見られることすらなく終わるケースもあります。
これでは、オークションで高く売れるどころか、むしろ損をするリスクの方が高いと感じました。

競り合いもなく、低価格で終わる無念さ

終了10分前まで入札ゼロ、終了5分前に1人だけ入札してそのまま終了…。
そんなケースが何度かありましたが、「もう少し注目されていたら、もっと高く売れていたはず」と思わずにいられませんでした。

こうした“盛り上がらないオークション”が何度も続くと、「やっぱりメルカリにオークションは向いていない」と強く感じます。競り合いが起こらなければ、オークションの意味がありませんから。

【まとめ】

メルカリのオークション機能は、導入当初こそ期待していたものの、実際に使ってみると「落札されたのに買われない」「価格が思ったより伸びない」「終了時刻のせいで競り合いも起きない」など、出品者にとってはストレスの多い仕組みでした。

もちろん、中にはうまく活用できている人もいるのかもしれませんが、少なくとも筆者の経験では、即決で出品した方がスムーズに、そして納得できる価格で売れることが圧倒的に多かったです。

正直に言って、オークション形式で売りたいならヤフオクなど他の専門サイトを使う方が確実です。メルカリは「スピード感」と「手軽さ」を活かしたフリマ形式がやはり一番向いています。

出品する商品や売りたいスタイルにもよりますが、オークション機能の利用は慎重に判断することをおすすめします。


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