成果が見えない日常を変える方法とは？

毎日忙しく働いているのに、「今日は何を達成したんだろう？」と考えることはありませんか？何をやったかはわかっていても、実際にどれだけの成果があったのかを意識することは少ないでしょう。そんな時こそ、スケジュール管理に一工夫加えることで、成果が見えやすくなります。その方法は非常にシンプルで、スケジュール帳に“やること”ではなく、実際に達成した“結果”だけを書き込むことです。

私自身、この方法を半信半疑で1週間試してみましたが、予想を上回る発見がありました。今から、その実験結果とともに、どのような効果があったのかを詳しく解説していきます。

実際に1週間「結果」を書き込んでみた

実験の方法はとてもシンプルです。普段なら「会議の準備」や「資料の作成」など、やるべきタスクをスケジュールに書き込むところを、その日終わった後に「準備完了」「資料作成1/4進んだ」といった実際に達成した結果だけを記録していきました。

初日から気付いたことは、想像以上に書くことが少ないということ。たとえば、予定では「本を10ページ読む」と書いていたはずが、実際に書けたのは「本を3ページ読んだ」のみ。仕事でも「会議の準備」ではなく、「会議の資料が5割完成」といった具合です。何が予定通りに進んでいないのかがすぐにわかり、達成感が薄れている自分に気付かされました。

この段階で一度立ち止まり、どうすれば計画通りに進められるのかを考え直すきっかけが生まれました。結果だけを書き出すことで、自分が実際にどれだけ成果を上げられているか、冷静に振り返ることができたのです。

自分の「成果」に驚く理由

1週間続けた後、私は衝撃を受けました。想像以上に少ない成果しか書き込めていなかったからです。特に日々のルーティン作業や、会議の準備など、漠然とやっているつもりでいた作業は、実際には進捗が少なかったことに気付きました。予定を立てて、それに沿って行動しているつもりでも、実際に成果が出ていないことは、自分ではなかなか気付きにくいものです。

タスクを細かく分解し、進捗管理を行うことで、初めて自分の作業の効率や問題点が見えてくるというのです。スケジュール帳に結果を書くだけでも、この方法が有効であることが分かりました。

成果を上げるために必要な考え方とは？

では、この実験を通じて私が感じた成果を上げるための鍵は何でしょうか？それは「結果から逆算する」という視点です。

タスクをこなすこと自体にフォーカスせず、結果を出すために何が必要かを逆算して考える。この思考法は、成果を上げるための基本中の基本です。心理学者エイミー・ダックワースの『やり抜く力: 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」』（2017）でも、目標を達成するためには、具体的な成果を見据えた行動が不可欠だとされています。

私も、スケジュール帳に結果を書き込むことで、今までの自分がいかに「作業」にとらわれ、結果に焦点を当てていなかったかを痛感しました。