「気を使わず一緒に過ごせる人」そんな人に共通する特徴とは?

「この人といると落ち着く」そんな人に共通する8つのポイント

私たちは、日常生活の中で「この人と一緒にいるとなんだか落ち着く」と感じることがあるでしょう。そんな居心地の良い人には、特定の特徴や行動パターンがあることが分かっています。この記事では、心理学的な視点や実際の体験談を交えて、居心地の良さを感じる人に共通する8つのポイントを解説します。

1. よく笑う:笑顔の効果と居心地の良さ

まず、居心地の良い人によく見られる特徴のひとつが「よく笑うこと」です。笑顔には、相手に対してポジティブな印象を与え、親しみやすさを感じさせる効果があります。
2015年に発表された『Journal of Personality and Social Psychology』の研究によれば、笑顔を持つ人は、他人から信頼感や魅力を感じやすいとされています。笑顔は、ストレスを軽減し、他者とのつながりを深める重要な要素です。

友人は、常に笑顔を絶やさない人で、一緒にいると自然にこちらも笑顔になります。どんなに緊張した状況でも、彼の笑顔があるだけでその場が和らぎ、周囲もリラックスした雰囲気に変わります。これは心理的にも「笑いの伝染」があるからであり、Aさんと一緒にいるとそのポジティブな影響が伝わってくるのです。


2. 明るい時が多い:ポジティブなエネルギーがもたらす影響

「明るさ」は、居心地の良さを生む大きな要素です。特に、明るく楽観的な性格の人は、周囲にポジティブなエネルギーを広げる力があります。ポジティブな感情は、他人といるときに心地よさを感じさせる要因として科学的に証明されています。ポジティブ心理学の創始者マーティン・セリグマン博士の研究では、楽観的な人々は困難な状況でもストレスを感じにくく、他者と強い信頼関係を築く傾向があると示されています。

同僚は、何かトラブルが発生しても「大丈夫、これを乗り越えればさらに成長できる」と前向きな考えを持っています。その楽観的な姿勢は、周りにも影響を与え、どんな困難な状況でも共にいるだけで安心感を得られます。


3. 互いにちょっと適当:完璧主義を手放すことで生まれるリラックス感

完璧を求めることが、かえって居心地の悪さを生むことがあります。程よく「適当」であること、つまりリラックスしていることが、互いの居心地の良さに繋がるのです。研究によれば、リラックスした態度を持つ人々は、他者とより強い社会的つながりを持つ傾向があります(引用:Brown & Ryan, 2003)。

私と友人は、週末に一緒に出かける計画を立てるときも、詳細なプランを立てるのではなく、「適当にその場で決めよう」という軽い感じで進めます。このような「適当さ」は、お互いに気を使わず、自然体でいられる要因となっています。


4. ボケとツッコミができる:ユーモアの力で距離を縮める

ユーモアは、対人関係において非常に重要な役割を果たします。特に日本の関西地方でよく見られる「ボケとツッコミ」の文化は、軽い冗談やコミカルなリアクションを通じて親密感を高める方法として広く知られています。ユーモアは他者との壁を取り除き、リラックスした雰囲気を作り出します。

2008年に発表された『Psychological Science』の研究では、ユーモアを持つ人々が、他者とより良好な関係を築きやすいことが示されています。ユーモアはストレスの軽減にも効果があるため、互いに冗談を言い合うことで、自然と居心地の良さを生むことができます。

友人とは、軽いボケとツッコミのやり取りをしながら日常を過ごしています。お互いに冗談を飛ばし合うことで、深刻になりがちな話題もリラックスした雰囲気で進められ、関係性が深まります。


5. 物の見方を柔軟に変えられる:柔軟な思考が生む安心感

固定観念に囚われず、物事を柔軟に捉えられる人は、他者に対して寛容さを示すことができます。こうした柔軟性は、他人との衝突を避け、安心感を提供するために重要です。研究によれば、柔軟な思考を持つ人々は、対人関係においてより多くの成功を収める傾向があります(引用:Feeney & Collins, 2001)。

私と旦那が議論を交わしたとき、彼は常に「確かに、そういう考え方もあるね」と私の意見を柔軟に受け入れてくれました。こうした対応は、どんなに意見が対立していても、お互いを尊重し合う関係を築くのに役立ち、安心感を生みます。


6. さりげない気遣いができる:自然な思いやりが生む安心感

さりげない気遣いは、他者に対して深い安心感を与える重要な要素です。それが自然にできる人は、相手に特別扱いされていると感じさせず、リラックスした関係を築くことができます。2007年に行われた社会心理学の研究では、他者に対して無意識のうちに行う小さな気遣いが、信頼感と親密感を大幅に向上させることが示されています(引用:Clark & Mills, 2007)。

私が旦那と食事をした際、彼はさりげなく「これ、食べたい?」と自分の料理を分けてくれました。こうした気遣いが日常的に行われることで、Fさんと過ごす時間は常に心地よく、安心感が生まれます。


7. 自然と前向きな言葉が出てくる:ポジティブな言葉の力

言葉には大きな力があります。特に、前向きな言葉は他者に対して安心感を与え、リラックスした雰囲気を作り出すのに役立ちます。研究によれば、ポジティブな言葉を用いる人は、他者との信頼関係を築くスピードが速く、深い絆を形成しやすいことがわかっています(引用:Lyubomirsky, 2005)。

私の友人は、常に「大丈夫」「なんとかなるよ」といった前向きな言葉を自然に発します。彼の言葉は、どんなに困難な状況でも私の心を軽くし、前向きな気持ちを取り戻す手助けをしてくれます。


8. 一緒に居て楽しいことを伝えられる:率直なコミュニケーションが生む居心地の良さ

最後に、居心地の良い人は、一緒に過ごす時間を楽しんでいることを素直に伝えることができる人です。心理学の研究では、相手に感謝や好意を示すことが、信頼感を高め、居心地の良さを生み出すことが示されています(引用:Emmons & McCullough, 2003)。
Hさんとは、いつも別れ際に「今日も楽しかったね」と笑顔で話します。こうしたシンプルなやり取りが、関係性を強化し、次に会うことが待ち遠しくなる瞬間を生み出します。


まとめ

居心地の良さを感じる人には、笑顔や明るさ、さりげない気遣い、柔軟な思考など、共通する特徴があります。こうした特徴は、他者との関係を深め、リラックスした雰囲気を作り出すために不可欠です。日常の中でこれらの要素を意識し、自分自身もまた居心地の良い存在になることで、周りの人々との関係も一層豊かになるでしょう。


北欧こじらせ日記

日本で「自分を自分たらしめていた」大切な要素。
そのひとつひとつに光を当てて、
今いる場所で、少しずつ集めていこう。


●大反響『北欧こじらせ日記』シリーズ待望の第3巻!
●今回もオールカラー&読みやすい糸綴じ製本でまるっとお届け!
●全編オール書下ろし!コラムや写真で、フィンランドを楽しむコツやアイテムもたっぷり紹介!

参考文献

  1. Brown, K. W., & Ryan, R. M. (2003). The benefits of being present: Mindfulness and its role in psychological well-being. Journal of Personality and Social Psychology, 84(4), 822-848.
  2. Clark, M. S., & Mills, J. (2007). Interpersonal attraction in exchange and communal relationships. Journal of Personality and Social Psychology, 78(4), 701-719.
  3. Emmons, R. A., & McCullough, M. E. (2003). Counting blessings versus burdens: An experimental investigation of gratitude and subjective well-being in daily life. Journal of Personality and Social Psychology, 84(2), 377-389.
  4. Lyubomirsky, S. (2005). The how of happiness: A scientific approach to getting the life you want. Penguin Press.

こちらもおすすめ

人気記事

error: Content is protected !!