「2025ドラフトの超注目株」──平川蓮。6ツールを備えた“規格外”のスイッチヒッターとは?

2025年のドラフト会議を見た人なら、**平川蓮(ひらかわ・れん)**という名前を聞いた瞬間に、「あの大型外野手か!」と思った人も多いはず。
仙台大学の外野手として名を馳せた彼は、187cm・91kgという恵まれた体格に、遠投120m・50m走5.8秒という驚異の身体能力を併せ持つ“規格外”のアスリート。
しかも、**右投げ両打ち(スイッチヒッター)**という珍しいタイプだ。

「打って、走って、守れる。しかもどっちからでも打てる」
これほど素材が揃った選手は、ここ数年の大学野球界でもそう多くない。


■ 平川蓮プロフィール

  • 生年月日:2002年生まれ
  • 出身地:北海道
  • 出身校:札幌国際情報高校
  • 所属:仙台大学(外野手)
  • 身長/体重:187cm/91〜93kg
  • 投打:右投げ・両打ち(スイッチヒッター)
  • 遠投:120m
  • 50m走:5.8秒
  • 家族:父・平川敦氏(北海高校監督)
  • 趣味:掃除

■ 投手からスイッチヒッターへ。異色の経歴

高校時代の平川選手は、なんとエース投手だった。
しかし大学進学後、「打撃でも勝負したい」という思いから野手へ転向。
そこからの成長スピードが尋常ではなかった。

2年時に両打ちへ挑戦し、3年で日本代表入り。
左右どちらの打席からも鋭い打球を飛ばし、大学リーグでは打点王・盗塁王を獲得するほどの活躍を見せた。
まさに「才能が開花した瞬間」を、仙台の地で迎えたのだ。

「高校ではピッチャー一本。まさか自分が“スイッチヒッター”になるなんて思ってもみなかった」
彼のインタビューからも、挑戦を恐れない姿勢がうかがえる。


■ スピードとパワーを兼ね備えた“走攻守”の三拍子

平川蓮の魅力をひとことで言えば、「6ツールプレイヤー」
走・攻・守に加え、肩の強さ、スイッチ能力、そして体格バランスの良さ。
どれを取っても平均をはるかに上回る。

  • 走力:50m5.8秒の俊足。盗塁王にも輝くスピード。
  • 肩力:遠投120mの強肩。外野からの送球精度も高い。
  • 打撃:スイッチヒッターとして左右どちらからでも長打を狙える。
  • 守備力:広い守備範囲と反応速度でセンターもこなせる。

大学リーグでは「彼が出塁すると球場の空気が変わる」と言われたほど。
走塁センス、パワー、スピード、そのすべてが観客を沸かせる。


■ 北海道の血と野球家系が育てたメンタル

平川蓮選手の父・平川敦氏は、あの名門・北海高校の監督。
厳しい環境の中で育ち、子どものころから野球を“理屈で考える”タイプだったという。

父の存在は大きく、フォーム改造や戦略的な視点にもその影響が見られる。
ただし本人は「家ではあまり野球の話をしない」と語る。
「親父の背中を見て、自分なりにやる」という、芯の強さが平川選手の魅力でもある。


■ スカウト陣も惚れ込むポテンシャル

2025年のドラフトでは、複数球団が上位指名を検討。
最終的には広島東洋カープが1位指名したと報じられた。

スカウトのコメントはどれも高評価だ。

「あの体格で、あの走り方はなかなかいない」
「スイッチヒッターで長打もある。プロでもすぐ頭角を現すだろう」

大学日本代表でもクリーンナップを打ち、チームの中心選手として結果を残している。
まだ粗削りな部分はあるが、その“伸びしろ”こそが最大の魅力だ。


■ 課題と期待

もちろん、課題もある。
スイッチヒッターとしての左右のバランスはまだ発展途上。
特に右打席での変化球対応は、プロで試されるポイントになるだろう。

しかし、それを補って余りあるのが成長意欲と柔軟性
投手から野手へ、右打から両打へ。
ここまで変化を恐れずに突き進んできた彼なら、必ずプロの壁も乗り越えるはずだ。


■ まとめ|「北の怪物」はどこまで化けるのか

平川蓮は、いまの日本球界が最も期待を寄せる“未完の大器”。
パワー・スピード・柔軟性、すべてを備えた存在でありながら、どこか謙虚で素朴。

「掃除が趣味」と語る彼は、野球も人生も、丁寧に積み重ねていくタイプだ。

“規格外の才能を持つ、掃除好きのスイッチヒッター”
これほど人間味のあるプロフィール、なかなかいません。

プロの舞台でどんな進化を遂げるのか――
2025年ドラフト最大の注目株・平川蓮から、目が離せません。


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