『良いこと悪いこと』は8話に向けて物語の核心が一気に動き出し、
“犯人候補が多すぎるドラマ”として視聴者の混乱がピークに達してきました。
ターボーの不可解すぎる言動、キング一家の異様な空気、
博士(森くん)の歪んだ「正義」、さらに薬物の影が見え隠れする人物関係……。
そして忘れてはいけないのが、
物語の原点となる“ドの子”という存在。
誰が加害者で、誰が被害者なのか。誰が嘘をついているのか。
その境界が曖昧になっていく中、真実に近づく“伏線”は確実に揃いつつある。
そこで本記事では、8話までに押さえておきたい「10の重要伏線」を
わかりやすく整理。
犯人推理に直結するポイントだけを厳選し、今追っておくべき“核心”をまとめました。
8話以降の展開を見る前に、ぜひ復習としてご活用ください。
前編はこちら
⑥ ドの子は誰なのか?
8話までの『良いこと悪いこと』で、いまだに最大の謎として残っているのが “ドの子” の存在。
「どの子(猿橋園子)」とは別の表記が使われており、
字幕でも “ドの子” は意図的に表記が分けられている。
これは制作側が明確に仕込んだ伏線であり――
“ドの子”こそ、この物語の原点となる“最初の被害者”である可能性が極めて高い。
ここから、ドの子の正体に踏み込む。
① ドの子=最初にいじめの標的になった子
第4話の回想で印象的だったのが、
- ピアノの工作が破壊される
- ちょんまげがその行為を “加入条件” のように利用して6人組に入った
という場面。
この “ピアノの子” こそが ドの子 と考えられる。
ピアノ → ドレミファソラシ → 「ド」
という暗喩もそのまま当てはまる。
つまり――
園子(どの子)がターゲットになる前、小学5年生の時点で別の“ドの子”が存在した。
園子は “二代目の標的” に過ぎない。
いじめの構造は、ドの子から始まっていた。
② ちょんまげ加入の犠牲になった子
第7話ではさらに新事実が明かされた。
- ちょんまげはドの子の工作(ピアノ)を壊し
- その“悪いこと”をきっかけに6人組へ加入
- そのタイミングで森くんが締め出される
森くんは教室の外でプログラミングの本を持って立ち尽くしていた。
おそらく、
森くんとちょんまげはHPを一緒に作る約束をしていた
しかしちょんまげは裏切り、
いじめに加担してグループ入りを優先。
つまりドの子は――
ちょんまげ加入の“代償として壊された子”だった。
森くんが怒り・孤立を深める起点でもある。
- ドの子へのいじめ
- 約束を破ったちょんまげ
- 森くん自身の排除
この3点が森くんの心を決定的に傷つけた。
ちょんまげが博士にひとりで会いに行った考察はこちら
③ ドの子=5年生の時に転校?死亡?心を病んだ?
5人(ちょんまげ以外)がドの子を覚えていない
考えられる理由は以下。
- いじめ期間が短かった
- 転校してしまった
- 不登校・入院
- 事件や事故に巻き込まれた
また“いじめる側は忘れ、いじめられた側は一生覚えている”
という実際の構造もある。
④ 有力候補①:佐竹亜由美(東雲晴香)説

第4話の “ピアノ柄トートバッグ” を持つ少女の後ろ姿が佐竹亜由美に似ている という指摘が多い。
さらに、
園子の同僚・東雲晴香=佐竹亜由美と同一人物説
まで浮上している。
5話の回想で、園子(どの子)の背後から佐竹っぽい子が歩いてくる演出も「標的の引き継ぎ」を示している可能性がある。
⑤ 有力候補②:萌歌ちゃんの姉
「イマクニ」で働く丸藤萌歌が、
公式インスタでなぜか 姉の存在を匂わせる投稿 を繰り返している。
まだ本編に直接登場していないが
- 8話以降に姉が出てくる
- 実はその姉こそ“ドの子”
という展開も十分あり得る。
本作はサブ要素を伏線に使う傾向があるため、
“姉伏線”が後から効いてくる可能性は高い。
⑥ 結論:ドの子は物語の“最初の犠牲者”、正体解明が事件の核心になる
まとめると、ドの子の可能性は以下3つ。
- 佐竹亜由美(東雲晴香)説が最有力
- 萌歌の姉(未登場キャラ)説
- 森くんと強く結びついた子説
いずれにせよ――
ドの子は、この物語の“いじめの原点”であり、最初の被害者。
そして “ドの子が誰だったのか” が明らかになった瞬間、
- 博士(森くん)の動機
- ちょんまげの罪悪感
- 黒幕の目的
これらが一気に繋がる。
8話以降のキーパーソンであることは間違いない。
⑦ キングの妻・娘の違和感
『良いこと悪いこと』でじわじわ不気味さを増しているのが、キングの家庭に関する描写。
特に
- 妻・加奈の“よそよそしい態度”
- 娘・花音の不穏な絵
- 家族だけが気づいている“キングの変化”
この3点は明確な伏線であり、物語の核心に繋がっている可能性が高い。
ここでは、キング家に潜む違和感を整理する。
① 妻・加奈の違和感|“夫が変わった”ことに気づいている?
物語の随所で、妻・加奈の態度が異様に冷たく見える。
▼例1:カレー+福神漬け事件
加奈
「福神漬け買い忘れた」
「はい、福神漬け」
キング
→ 無反応。入れようとしない。
しかし、かつてのキングは 必ず福神漬けを入れるタイプ だったと描写されている。
これは明らかに、「夫が以前と違う」ことに気づいている反応。
妻は無意識に“別人格”あるいは“別人”を感じ取っている可能性がある。
② 予告での“父親”発言が不自然すぎる
8話予告で登場したセリフ。
加奈:
「私は“父親”の話をしているの」
キング:
「ちゃんと向き合って、生きようとしてるんだよ」
ここでの違和感は明白。
普通、夫のことを妻が“父親”とは呼ばない。
考えられる可能性は2つ。
- 加奈の父親の話
→ 家庭の事情に関わる過去の秘密? - 花音の本当の父親の話
→ つまり「キングは花音の実父ではない」可能性
さらに、加奈は夜勤がある“看護師”。
カンタローが運ばれた病院に関係があるとすれば――
キングが隠している“過去の事件”を知っている可能性 もある。
この夫婦の距離感はただの不仲ではなく、
“真実を知っている側の態度”に見える。
③ キングは二重人格?双子?すり替わり?
キング本人にも不自然な描写が多い。
- 記憶が曖昧になる瞬間がある
- 水死体のニュースを異様に見つめていた
- 妻・娘との距離が不自然
このことから浮上してくるのは
キング=別人/二重人格/双子/すり替わり説
加奈の冷たさは
「目の前にいる男は本当に“キング”ではない」
という違和感からきているのではないか?
妻は最も近くにいたからこそ“異常”に気づき、
娘・花音はその違和感を絵として表現している。
結論:キングは“事件の中心”。家族だけが真相に触れている
整理すると、キング家の伏線は以下の通り。
- 妻はキングが変わったことに気づいている
- 福神漬け事件=人格入れ替わりの暗示
- 娘の絵=“知らない誰か(博士?)”が描かれている
- 博士=娘の担任として家庭に接触
- 8話予告の「父親」発言=キング実父説 or すり替わり説
これらの要素はすべて、
キングの正体に繋がっている“重大伏線”。
そして、
加奈と花音だけが、その異常に気づき始めている。
8話以降、
キングの家庭が物語の中心に動き出し、
“キングの正体”がいよいよ暴かれ始めるだろう。
⑧ 犬の伏線
『良いこと悪いこと』の中で、時折登場する “犬” の描写。
一見ただの思い出話のように見えるが、7話までを整理すると
物語の核心に触れる重大な伏線 である可能性が高い。
ここでは、その犬にまつわる伏線をまとめて整理していく。
① キングの“良いエピソード”として語られた犬救出
第6話、キングと委員長の会話で語られた過去。
- キングが 川で溺れた犬を助けた
- その後、テレビの取材を受けた(委員長談)
これは周囲から見れば “良いこと” として語られている。
しかし――
これは キングや第三者の視点での“美談” にすぎない。
本作のテーマ
「良いことは悪いことに、悪いことは良いことに反転する」
を考えると、
この出来事は 森くんにとっては“悪いこと”だった可能性 が浮上する。
② 森くんの将来の絵に描かれた“犬の影”が異様すぎる

された森くんの将来の夢の絵。
- 7人の子ども
- その後ろに 犬の霊のような白い影
SNSではすでに話題になっているが、
「あの犬は森家の犬だったのでは?」
という説が非常に強い。
もしそうなら――
- キングが「助けたつもり」だった犬は実際には死んでいた
- しかもその犬は 森家のペット
という最悪のパターンが成立する。
キングにとっての“良いこと”
森くんにとっての“深い喪失”
まさにテーマ通り 良い/悪いの反転 が起きている。
③ オープニングにも“犬の写真”が一瞬だけ映る
OPの一瞬のカットに雑多な写真が映るが、その中に 犬の写真 がある。
- 犬救出エピソード
- 森くんの“犬の影”
- OPの犬写真
これらが揃うと、
犬が物語に関わる“キー”である可能性が極めて高い。
このドラマは平成カルチャーや遊び心を散りばめてくる作りなので、
尚更この犬が偶然であるとは考えにくい。
④ ちょんまげのガラケー動画にも“川”が映っている
第7話で登場した、ちょんまげのガラケーの過去動画。
そこには、
川で「なんでだろう」をやっている映像 が残っていた。
これは明らかに
「川で犬を助けた事件」
とリンクする意味深な演出。
川の思い出=“あの日”の伏線 だったと考えられる。
犬は“森くんと6人の間に生まれた最初の断絶”
犬に関する伏線をまとめると――
- キング視点 → “良いこと”
- 森くん視点 → “消えない悪い記憶”
- 森くんの絵の犬の霊
- OPの犬写真
- ちょんまげガラケーの“川”
- 「良い/悪いの反転」というドラマのテーマ
これらが一本の線でつながり、
犬の事件こそが、森くんの“正義=復讐”の原点だった可能性が極めて高い。
8話以降、この犬の真相が語られた瞬間――
博士=森くんの“本当の動機”が一気に明らかになるだろう。
⑨ 東雲の“異常な情報量”と行動の違和感?
8話までで最も“不自然なほど真相に近い”位置にいるのが、園子の同僚・東雲晴香。
ドラマ内ではあまり目立つ存在ではないのに、なぜか 手に入れている情報の深さが異常。
ここでは、東雲の不可解ポイントを整理する。
① 園子より“事件の本質”に近づいている
東雲は6話でこう発言している。
「足りなかったんじゃないですか、復讐が。」

このセリフは、明らかに過去のいじめを“自分のこと”のように語っている。
園子はすでに「悪い子にはならない」と前に進んでいたのに対し、東雲はまだ許していないニュアンスが強い。
この言い方は、東雲自身が被害者だった可能性を匂わせている。
② イマクニの名刺を持っていた
東雲は園子に見せた名刺の中に「イマクニ」(萌歌の店)の名刺を持っていた。
しかし――
●本編では東雲がイマクニを訪れた描写はない
●名刺は“店側から配られていない”設定
よって、東雲が持っている理由は不自然。
・萌歌の姉が東雲?
・あるいは東雲は“ドの子”に関わる人物?
という説も出ている。
③ “落ちて死ぬ子”に関する発言が不自然
1話で東雲はこう言う。
「空を飛ぶのが夢だった子が、落ちて死ぬなんて」
これはターボーの夢とリンクするが、
●園子がその話を東雲に事前にした描写はない
●タイミング的にも東雲が知っているのは不自然
東雲が“ターボーの夢”を知っていた理由は謎。
この発言は
「裏で事件を知っている人物」か
「当事者の一人」である可能性を示している。
④ 園子への“複雑な感情”が見え隠れする
東雲は園子に対して
明らかに《劣等感》《シンパシー(同情)》の2つを抱いている。
●園子ばかり世間に好意を向けられることへの苛立ち
●いじめられた側として園子に共感しすぎる態度
そして7話では、政治家スキャンダル記事を勝手に出し園子を助けている。
ここまで園子を守るのは“普通の同僚”ではない。
東雲は重要人物
4個目の伏線として整理すると――
東雲は、事件の核心に極端に近い立ち位置にいる。
▼東雲の違和感まとめ
・復讐を自分のことのように語る
・知らないはずの情報を知っている
・イマクニの名刺を持っている
・“ドの子”ラインに詳しすぎる
・園子を助ける動機が通常ではない
8話以降、東雲が
黒幕側なのか
被害者側なのか
“もう1つの事件”のキーパーソンなのか
⑩ 宇都見は“敵か味方か”
『良いこと悪いこと』で、最も “味方にも犯人にも見える” ポジションにいるのが
刑事・宇都見(うつみ)。
ここでは、宇都見が
敵(黒幕側)なのか、味方(守る側)なのか
8話までの描写をもとに徹底整理する。
① イマクニに“異常に入り浸っている”理由は?
宇都見は、刑事にも関わらず
ほぼ常連客として イマクニに毎日のようにいる。
これは偶然ではなく、目的がある行動と考えるのが自然。
▼考えられる目的
① キングを監視していた(半年以上前から)
② 被害者 or 加害者の関係者を張っていた
③ 薬物事件の内偵(ドラマの裏テーマ)
どれを取っても、宇都見が“事件と無関係”である可能性は極めて低い。
② キングと半年も前から出会っているのが不自然
1話で判明したように、キングは 同窓会の約半年前からイマクニに通っていた。
そして、その頃に宇都見と出会い
キングは宇都見を 「ウッチャン」 と呼ぶほど仲良くなっている。
半年という期間は
●信頼を得るには充分
●監視や調査をするには最適
つまり、宇都見が
“キングに接触する必要があった人物”
である可能性が高い。
③ 宇都見のセリフが意味深すぎる
宇都見がキングに言った
「周りの人間が巻き込まれる可能性が無いわけじゃない」

●事件の全体像を把握している
●キングの秘密を知っている
●“警告”とも“脅し”とも取れる言い方
これは、宇都見が
“キングが事件に関わっていることを前提で話している”
可能性を示す。
④ 宇都見は“薬物ライン”とも繋がる?
ドラマ全体の裏テーマが“薬物”であることは濃厚。
●貧ちゃん → 薬剤師
●ニコちゃん → 彼氏が薬物ルート
●委員長の弟 → 薬物記事が原因で死亡
“刑事である宇都見”が関わらない方がむしろ不自然。
つまり、宇都見は薬物事件の真相を追っている味方
もしくは薬物事件の“もう1人の犯人”
どちらにも振れる。
⑤ 敵=黒幕説
●キングに出会い6人への恨みが蘇り復讐を計画
●半年かけてキングの動きを把握
●イマクニを拠点に監視
●事件発生タイミングに合わせて動いている
この場合、宇都見は薬物事件+いじめ事件の“複合動機”を持つ黒幕という形になる。
⑥ 味方説
逆に、以下の可能性も高い。
●イマクニにたまたま出入り
●6人の周囲に危険が迫ることを知った
●キングが狙われているのを察知
●薬物事件といじめ事件の“裏の繋がり”を調査中
この場合、宇都見は黒幕を追う“唯一の味方”という立ち位置に変わる。
結論:宇都見は“敵にも味方にもなれる最重要人物”
8話以降、宇都見が
「キングを救う存在」なのか、
「キングを追い詰める存在」なのか
次回、第8話。
この10の伏線がどれだけ回収されるのか、
そしてどの“良いこと”が“悪いこと”に反転するのか――
物語はついに核心へ。
