金曜日の深夜、一週間の疲れが溜まった体に染み渡るような極上のデトックスドラマが始まりました。タイトルからしてすでに少し抜けている『探偵さん、リュック開いてますよ』です。
主演の松田龍平さんと、映画『南極料理人』『さかなのこ』などで知られる沖田修一監督がドラマ『0.5の男』以来の再タッグを組む話題作。
第1話からその期待を斜め上に超えていく「ゆるさ満載」の素晴らしい世界観を見せてくれました。田舎の温泉街を舞台に、【探偵】であり【発明家】でもある一ノ瀬洋輔が、ヘンテコな依頼をトンデモ発明品で解決していく“ほっこりミステリー”の魅力を紐解きます。
「父が探偵やってて」のセリフがエモい!
ドラマファンとしてまず触れずにはいられないのが、劇中で松田龍平さんが放った「父が探偵やってて」というセリフです。
偉大なる父・松田優作さんの名作『探偵物語』からの流れを感じさせるこの一言は、フィクションの中に現実のバックボーンがふわりと重なる瞬間であり、聞いていて鳥肌が立つほど超エモい演出でした。
しかし、そこをシリアスにしすぎず、あくまでこのドラマの独特な空気感の中に溶け込ませているのが松田龍平さんのすごいところです。いつにも増して脱力系の演技が光っており、唯一無二の探偵像を作り上げています。
ロケ地は長野県「田沢温泉 ますや旅館」!
物語の舞台となる田舎の温泉街「西ヶ谷温泉」のロケーションも最高でした。ロケ地となっているのは長野県の『田沢温泉 ますや旅館』。登録有形文化財にも指定されている木造建築の美しさと、昭和レトロな街並みが画面いっぱいに広がります。そんなノスタルジックな風景の中に、主人公が作る「歯磨きをしてくれる口ルンバ」や「悪口を燃料にしている電動キックボード」といった近未来的ながらもどこかおかしい発明品が登場する対比が非常にユニークです。
特に、温泉街で癒やされつつ、溜まったストレス(悪口)を燃料にして快適に移動するというキックボードの発想は秀逸でした。
悪口を言うことでエネルギーが生まれ、本人はスッキリして街にはストレスが残らないという描写には、「この街にはストレスがなさそうだし暮らしてみたい」と本気で思わされました。単なる小道具ではなく、そこにワクワク感が詰まっており、作り手の発明家に対する解像度の高さを感じさせます。
シュールすぎる敵「BMMOH」とは?
第1話で主人公が挑んだのは、謎の松茸泥棒集団を解決するという事件でした。相手となる組織の名は「Bad Matsutake Mushroom Over Harvester」、通称「BMMOH」。名前からしてB級感が漂っています。主人公の一ノ瀬洋輔が彼らに誘拐され、「これ以上深入りするな」と脅されるという、文字にするとサスペンスフルな展開なのですが、沖田監督の手にかかるとこれが見事なシュールコメディになります。
出てくるキャラクター全員がとにかくクセ強で、クスッと笑えるやり取りが続きます。考察や複雑なトリックに頭を使う必要は一切なく、何も考えずにボーッと見ているだけで自然と笑えて、最後には少しホロッとするような温かさが残りました。いつも以上にゆるいシュールな世界観と、脱力系の松田龍平さん、そしてほのぼのとした温泉街の映像美にただ身を任せる贅沢な時間。「金曜日の深夜にちょうどいい」、そんな癒やしの時間を求めている方には心からおすすめできる一作です。
まとめ:金曜深夜に「ちょうどいい」
『探偵さん、リュック開いてますよ』は、考察や複雑なトリックに頭を使う必要は一切ありません。
- いつも以上にゆるいシュールな世界観
- 脱力系の松田龍平さん
- ほのぼのとした温泉街の映像美
これらに身を任せて、一週間の脳の疲れをリセットするのに最適なドラマです。 「金曜日の深夜にちょうどいい」、そんな癒やしの時間を求めている方には心からおすすめします。
次回はどんなヘンテコ依頼と発明品が飛び出すのか、今から楽しみです!
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