東京国際サメ映画祭2025――“皆サメ”と創る、唯一無二のサメ映画コミュニティ

みんなで“皆サメ”――SNS発の祭典「東京国際サメ映画祭2025」ってなんだ?

「サメ映画しか上映しない映画祭が、今年も池袋に帰ってくる」――
そんな異色のイベントが【東京国際サメ映画祭】(TISFF)。2024年に初開催し、SNSを中心に話題沸騰となったこの映画祭は、2025年は春(第1.5回)・夏(第2回)の“2段構え”でスケールアップして開催される。

このムーブメントの心臓部が、公式Xアカウント@tisff_1stだ。
ダジャレ混じりの見出しやライブ感溢れる実況、そしてファンコミュニティとの一体感を武器に、「小さな映画祭」から「みんなで創る祝祭」へと進化しつつある。

クラウドファンディング――支援287%達成の熱狂

「資金がありません!皆サメ助けて!」
2025年2月、@tisff_1stはクラウドファンディング開始を宣言。目標は100万円――海外監督招聘や作品上映に充てるためのリアルな数字だ。【残り○日】【達成率○%】とカウントダウン投稿を連日連夜繰り返し、最終的に支援者195名・287万9722円(達成率287%)という国内サメ映画関連では前例のない盛り上がりを記録した。

クラウドファンディング期間中、公式Xは「進捗実況」「支援者へのリワード告知」「監督招聘進捗」など透明性のある情報発信を徹底。「エンドロールに支援者名掲載」「海外監督とコラボした限定動画」などユニークな返礼品も用意し、支援をゲーム感覚で盛り上げる戦略が功を奏した。

ファンコミュニティ“皆サメ”の熱狂

「皆サメお待たせ!」「お疲れサメです!」――
X公式アカウントが投稿すれば、瞬く間に#皆サメ のタグがトレンド化。ファン呼称をハッシュタグで定着させたSNS戦略が、祭りの「主役は観客自身」という空気を醸成した。

上映当日は「本日も #東京国際サメ映画祭 始まります!」のリアルタイム投稿、観客によるコスプレ写真やクイズ大会、来場者アンケートのURL即時公開など、オンラインとオフラインが一体化する設計。
海外監督とのコラボ動画やミニイベント(例:「スーパー戦隊CM風」動画企画)はファンからの参加を促し、“映画祭がひとつのコミュニティ”として機能し始めている。

作品選定は“公募制”ではない――独自のキュレーション主義

特徴的なのは、一般からの作品公募を行わず、実行委員会が海外インディーズ監督に直接オファーする「キュレーター型映画祭」であること。
プログラムは毎年独自にキュレーションされ、B級・インディペンデント作品を中心に「この映画祭でしか観られないラインナップ」が実現されている。

2025年夏、“ジョーズ50周年”に本祭拡大

2025年3月、池袋HUMAXシネマズで第1.5回(春のスピンオフ)を開催。4作品を上映し、ファンの熱量は早くもピークに。そして夏の第2回本祭は、上映本数12本以上・海外監督2名招聘予定という“過去最大規模”での開催が宣言された(会期は7〜8月を予定/詳細は6月中に発表見込み)。

また2025年は、サメ映画の金字塔『ジョーズ』公開50周年イヤー。
公式Xでも「May the Shark Be With You」などのワードが飛び交い、映画祭そのものが世界的“祝祭”の一翼を担う。

SNSと観客が“映画祭を運営”する時代へ

東京国際サメ映画祭の最大の強みは、「観客も運営に参加している」実感だ。
公式Xアカウントは単なる情報発信ではなく、支援や意見をリアルタイムに巻き込みながら、ファンが次々と“皆サメ”=仲間になっていくプラットフォームとなっている。

2024年実績で観客1,093名、2025年は1,500名超の動員を目標とし、クラウドファンディング連動で規模を拡大。
「どんなに小さなジャンルでも、SNSとファンコミュニティの熱量次第で“世界唯一”の映画祭は作れる」――
それを証明してみせたのが、東京国際サメ映画祭2025だ。

公式ホームページはこちら


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