やりたいことを始めるのに遅すぎることはない
年齢に関係なく挑戦を始める勇気
「やりたいことを徹底的に勉強するなら、遅いということはない」という言葉は、年齢にとらわれず、自分の夢に向かう大切さを伝えています。年齢や社会的な立場に囚われて挑戦をためらってしまう人も多いかもしれませんが、30代から70代以上まで、様々な年齢で挑戦を始め、成功を収めた偉人たちは、私たちに年齢を理由に諦める必要がないことを教えてくれます。それでは、各年代ごとに彼らの実例を見ていきましょう。
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30代:フランク・O・ゲーリー(建築家)
建築家フランク・O・ゲーリーは、独自の建築スタイルを追求するまでにさまざまな経験を積んだ人物です。高校を卒業した後、18歳で家族と共にカナダからアメリカ・ロサンゼルスへ移住したゲーリーは、最初は建築とは無関係の職業についていました。トラック運転手や親戚の事業の手伝いなどで生活費を稼ぎながら、夜間クラスに通って美術や建築を学ぶ日々を送ります。彼の強い学ぶ意志と向上心は、のちに彼の建築家としての基礎を築くことになります。
30代半ばまで建築会社で経験を積んだゲーリーは、1962年、33歳のときに自らの建築事務所を設立しました。以降、彼は従来の建築デザインの枠にとらわれない革新的な表現を追求し、「グッゲンハイム美術館ビルバオ」をはじめとする数々の作品で国際的な評価を獲得していきます。ゲーリーの人生は、どんな状況でも学びを諦めず、自分のスタイルを信じ続けることで成功にたどり着けることを教えてくれます。
40代:アニー・エルノー(作家)
フランスの作家アニー・エルノーは、40代で自身の作家活動を本格化させ、作家としてのキャリアを築き始めました。彼女は日常的な出来事や個人的な経験を、冷静で客観的な筆致で描く作風を確立。40代になってから発表した『場所』や『歳月』などの作品で注目を集め、晩年まで執筆活動を続けます。
アニー・エルノーは、自身の家族や社会的背景、女性としての経験を題材に取り上げ、現実を独自の視点で表現していきました。40代という年齢で新しい文学的スタイルを見出し、多くの読者を魅了する作品を生み出し続けた彼女は、どの年齢でも新たな挑戦と表現の深化が可能であることを示しています。
50代:レイ・クロック(マクドナルド創業者)
レイ・クロックは、52歳でマクドナルドを世界的なチェーンにするという壮大な挑戦を始めた人物です。それまではミルクシェイク用ミキサーのセールスマンとして働いていたクロックは、ある日マクドナルド兄弟が運営する小さなレストランを訪れ、その成功に強いインスピレーションを受けました。クロックはフランチャイズの可能性に気づき、マクドナルド兄弟と契約を交わしてチェーン展開の計画を進めました。
彼の経営戦略と情熱は、マクドナルドを瞬く間に世界的なブランドに成長させる原動力となりました。クロックのように、50代でも新たな夢を追い求めることで世界に大きな影響を与えることが可能であることを証明しています。
60代:カーネル・サンダース(ケンタッキーフライドチキン創業者)
ケンタッキーフライドチキン(KFC)の創業者であるカーネル・サンダースは、65歳でフランチャイズビジネスをスタートしました。それまではさまざまな仕事を転々として生活していたサンダースでしたが、彼の特製フライドチキンのレシピを広めることに情熱を燃やしました。
彼は65歳にして自らの車で営業に出向き、1,000以上のレストランに断られるという辛い経験をしながらも諦めずに挑戦を続けました。その粘り強さと情熱が実を結び、KFCはやがて全米、そして世界へと拡大していきました。サンダースの人生は、年齢を理由に挑戦を諦めないことの大切さを象徴しており、60代でも自らのビジョンを信じて行動すれば成功がつかめることを教えてくれます。
70歳以降:モーゼスおばあさん(画家)
アメリカの画家「モーゼスおばあさん」として知られるアンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼスは、78歳のときに本格的に絵画を始めました。彼女は農業を生業としながらも、生涯にわたり編み物や刺繍などの手工芸を楽しんでいましたが、年齢を重ねてから視力が弱くなったことで刺繍から絵画にシフトしました。
彼女の作品はやがて注目を集め、初個展の成功をきっかけに「モーゼスおばあさん」として一躍有名に。80代、90代でも精力的に作品を生み出し続け、今もなお「ナイーブアートの巨匠」として高く評価されています。モーゼスおばあさんのように、70歳を超えてからも新しい表現を見つけ、独自のスタイルで世間から称賛を浴びることができるのです。
おわりに:どの年齢でも挑戦を始める価値がある
これらの偉人たちが教えてくれるのは、「やりたいことに遅すぎることはない」という真実です。30代から70歳以降の各年代で新たな挑戦を始めた彼らの人生は、年齢は単なる数字であり、やりたいことが見つかったときが「始める時」だということを教えてくれます。
彼らの足跡から学び、私たちも年齢や状況にとらわれることなく、自分のビジョンに向かって挑戦していく勇気を持ちましょう。年齢はただの数字で、今という瞬間が常に「最適なスタート」なのです。
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