【正直映画レビュー】『ハンサム・ガイズ』-韓国流にアップデートされた笑えるホラーコメディ

10月3日(金)に公開された韓国映画 『ハンサム・ガイズ』 を観てきたので、レビューしていきます。

「ホラーってちょっと苦手…」という人も安心してください。これはただのホラーではなく、笑って笑って、ちょっとドキッとして、最後には登場人物をもっと好きになってしまう――そんなホラーコメディなんです。

作品の概要

『ハンサム・ガイズ』(原題:핸섬가이즈)は、2010年のカナダ映画『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』をリメイクした作品。
あのカルト的な人気を誇るオリジナルをどう料理するのか…と不安半分、期待半分で鑑賞しましたが、結論から言うと 「韓国映画らしい工夫で見事に成功したリメイク」 でした。

上映時間は101分。テンポが良くてダレる瞬間がないので、普段あまりホラーを観ない方でもスッと入りやすいと思います。

オリジナルとの比較

オリジナル版は、ホラー映画でお決まりの「田舎の怪しい男たち」という偏見を逆手に取った傑作コメディ。誤解がどんどん膨らんでいく展開が笑いのツボを突き、ファンを魅了しました。

リメイク版『ハンサム・ガイズ』はその骨格をしっかり受け継ぎつつも、韓国映画らしい“アレンジ”を加えています。
特に印象的だったのは以下のポイント。

  • B級っぽさを抑え、大衆向けのスマートさをプラス
  • ゴア描写は控えめで、グロ苦手な人でも楽しめる
  • コメディ要素を強調し、幅広い観客層に寄せた

オリジナルを観たことがある人も「ただのコピーじゃない!」と感じられる内容でした。

キャストの魅力

この映画の魅力を支えているのは、間違いなく 主演コンビの掛け合い です。

  • イ・ソンミン(ジェピル役)
     強面で渋いイメージの俳優ですが、本作では“見た目は怖いけど実はお人好し”というギャップキャラを熱演。彼の演技があるからこそ、笑いが一層引き立ちます。
  • イ・ヒジュン(サング役)
     筋肉質な体格とは裏腹に、臆病で繊細というキャラクターを好演。外見と内面の“ズレ”が観客を笑わせてくれます。

この二人のやり取りは、観ているうちにどんどん愛おしくなって、「ずっと見ていたいコンビ」に思えてしまうんです。

さらに、大学生ミナを演じる コン・スンヨン が物語に清涼感を与え、地元の警察官コンビ(パク・ジファン、イ・ギュヒョン)は適度な緊張感をプラス。脇役もきちんと機能していて、物語を飽きさせません。

韓国映画ならではの演出

「リメイクなのに新鮮!」と感じられた大きな理由は、韓国映画特有の演出センスにあります。

  • 緩急の巧さ
     日常的な会話やコメディシーンから、急にホラー演出へ切り替わる。その振れ幅が大きいからこそ、観客は笑いながらもドキッとさせられます。
  • オカルト要素の追加
     地下室に眠る悪霊の存在など、韓国ホラーでおなじみの“オカルティックな味付け”が加えられていました。オリジナルにはなかった要素で、物語に厚みが出ています。
  • ゴアを抑えた大衆性
     韓国映画は暴力描写に振り切ることも多いですが、本作では逆に“控えめ”。観客が安心して楽しめるラインを狙っているのが好印象です。

どんな人におすすめ?

『ハンサム・ガイズ』は幅広い層におすすめできます。

  • ホラー初心者
     グロが苦手な人でも全然大丈夫!むしろコメディとして笑えます。
  • 友達同士で
     ツッコミどころ満載なので、観終わった後に盛り上がれること間違いなし。
  • カップル・デートに
     ドキドキ&笑いのバランスが絶妙で、怖がりな人とも一緒に楽しめます。
  • オリジナルファン
     「これはこれでアリ!」と思えるリメイクなので、比較しながら観ると2倍楽しめます。

総評

『ハンサム・ガイズ』は、オリジナルへの敬意を忘れずに、韓国映画らしいエンタメ性で大胆にアップデートした快作でした。

笑い、スリル、そしてキャラクターへの愛着――。観終わった後には「あの二人にまた会いたい!」と思わせてくれる作品です。

「リメイクってどうなの?」と半信半疑だった方ほど、劇場で驚かされるはず。
ぜひ、気軽に楽しめるホラーコメディとしてチェックしてみてください!


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