Rob49の人気曲と代表作まとめ|ニューオーリンズ発・ストリートの新星が切り開くトラップの未来【2025年最新版】

ニューオーリンズの下町から世界へ。
Rob49(ロブ49) は、2020年代のヒップホップシーンで最も勢いのある南部ラッパーのひとりだ。
彼の音楽は、荒々しいリアリズムとキャッチーなバイラル性を併せ持ち、TikTokやストリートの両方で支持を集めている。

この記事では、Rob49の経歴、人気曲、音楽スタイル、そして最新アルバム『Let Me Fly』までを詳しく解説する。


1. プロフィールとキャリアの歩み

  • 本名:Robert Coleman Thomas
  • 生年月日:1999年3月6日
  • 出身地:アメリカ・ルイジアナ州ニューオーリンズ(4番街 & 9番街地区)
  • 所属レーベル:Desire/Rebel/Geffen Records

Rob49という名前は、彼の出身地である「4番街と9番街(4th & 9th Ward)」に由来している。
幼少期はニューオーリンズの公共住宅で育ち、ハリケーン・カトリーナによる避難生活も経験。
大学では看護学を専攻し、ナショナルガードにも所属していたが、20歳のとき音楽の道へ転身した。

2020年にミックステープ『4our the World』を発表し、地元シーンで注目を集める。
その後、『Vulture Island』『4God』『4God II』などを立て続けにリリースし、
2023年にはLil Babyとのコラボで一躍全米に名を広めた。

そして2025年、初のスタジオアルバム『Let Me Fly』をリリースし、
南部ヒップホップの最前線に立つ存在となった。


2. 人気曲・代表作

WTHelly(2025)

2025年の最新ヒット曲 「WTHelly」 は、Rob49のキャリアを次のステージへ押し上げたシングル。
“what the helly”というスラング調のフレーズをタイトルにした中毒性の高いトラックで、
SNSを中心に爆発的に拡散された。

プロデューサーには WhoIsRodney、Blasty、Sheldon、Paul Monstereal らが参加。
クラブライクなビートの中にRob49特有の即興感が漂い、TikTokではリップシンク動画が数百万再生を突破した。

GQのインタビューでは、Cardi Bのスタジオセッションから着想を得たことが語られており、
そのバイラル感と勢いはまさに「現代型ストリートヒット」を象徴する一曲だ。


Wassam Baby(feat. Lil Wayne, 2024)

2024年1月にリリースされた 「Wassam Baby」 は、
Rob49の地元・ニューオーリンズを代表する大御所 Lil Wayne との夢のコラボレーション。

ニューオーリンズ特有の bounce トラップをベースに、
Rob49の生々しいバースとWayneのベテランらしい余裕が絶妙に混じり合う。

この曲は、彼が幼少期から尊敬していたLil Wayneと肩を並べるきっかけとなり、
Rob49自身「キャリアの転機」と語るほどの象徴的コラボとなった。


Bussin(with Moneybagg Yo, 2024)

2024年3月リリースの 「Bussin」 は、
メンフィスのスター Moneybagg Yo との共作。
プロデュースは Wheezy と Tay Keith が担当し、
攻撃的なトラップビートの上で二人がテンション高く掛け合う。

リリックの内容は“派手なライフスタイルと強者の誇り”。
MVではAri Fletcher(Moneybagg Yoのパートナー)が出演し、
ストリートの美学と豪華さを融合させた映像演出が話題を呼んだ。

この楽曲は南部クラブアンセムとして多くのDJプレイに取り上げられ、
Rob49が“クラブでも映えるラッパー”であることを証明した。


Vulture Island V2(feat. Lil Baby, 2022)

Rob49の名前を全米に広めたブレイクスルー曲がこの 「Vulture Island V2」
オリジナル「Vulture Island」は地元限定のヒットだったが、
Lil Babyとのリミックス版(V2)によって一気にチャート圏内へ浮上した。

シンプルなピアノ・ループに重厚な808ベースを合わせたトラックに、
Rob49が冷静なトーンで自身の過去と現在を語る。
Lil Babyのエネルギッシュなフロウが加わることで、
この曲は“ストリート・トラップの完成形”と評されるほどの完成度を誇る。


3. 音楽性とスタイル

■ 南部ルーツとニューオーリンズ・フレーバー

Rob49のサウンドは、ニューオーリンズのバウンス文化をベースにしつつ、
アトランタのトラップビートやメンフィスのグルーヴを柔軟に取り入れている。
その結果、南部ラップの進化系ともいえるサウンドを確立した。

■ 荒削りな声と即興感

Rob49のフロウは完璧なリズムよりも感情を重視。
リリックの中で怒りや喜びを生のまま吐き出すことで、
リスナーに強い没入感を与えている。

■ 地域アイデンティティの表現

名前に“49”を掲げるように、彼の楽曲は常に出身地への誇りを反映。
“ニューオーリンズ代表”としてのプライドがリリックにも滲み出る。

■ バイラル・カルチャーへの適応

TikTokなどでの拡散を意識したフック作りやミーム的要素も多く、
“クラブでもネットでも流行る”ラップを意識的に構築している。


4. 最新アルバム『Let Me Fly』(2025)

2025年5月、Rob49は初のスタジオアルバム『Let Me Fly』をリリース。
リード曲「WTHelly」の大ヒットを筆頭に、彼のキャリアの集大成となる作品だ。

アルバムは「地元を離れ、世界に羽ばたく」というテーマで構成され、
トラップだけでなくメロウなサウンドや内省的な曲調も取り入れている。
彼がこれまで語ってきた“成功への渇望”が、より成熟した形で描かれている。

また、『Utopia』で共演したTravis Scottや、Cardi BMoneybagg Yoらがゲストとして参加しており、
その豪華さと完成度で、Rob49が南部から世界へ飛躍する転換点を印象づけた。


5. 最新の動向と海外評価

  • Justin Bieberが「WTHelly」のリミックスに参加し、ジャンルを超えた注目を集める。
  • GQはRob49を「ラップ界で最もバイラルなヒットメーカー」と評し、
    ストリートとインターネットカルチャーを融合させる感性を高く評価。
  • Pitchforkも彼を「南部ラップの新世代を象徴する存在」として紹介している。

Rob49は、いまや“トラップの新顔”から“文化の発信者”へと進化を遂げたといえる。


6. まとめ|ストリートのリアルと未来を繋ぐ声

Rob49の音楽は、派手さよりも現実の重さと生々しさに根ざしている。
彼のリリックは、ニューオーリンズで生きる若者の視点を真正面から描き、
そこにSNS時代のスピード感を融合させた。

「成功してもストリートを忘れない」——
その姿勢が、多くの若いファンの共感を呼んでいる。

2025年現在、Rob49は南部ヒップホップの最前線に立ち、
リアルとバイラルを繋ぐ次世代の象徴として注目を集め続けている。


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