『良いこと悪いこと』最終話考察!宇都見は「利用されただけ」だった?真犯人イマクニの歪んだ動機を徹底解明

ドラマ『良いこと悪いこと』第9話で実行犯・宇都見が判明しました

今回は、全話のタイトルが語るイマクニの心理に基づき、「宇都見が利用された可能性」と、真犯人・イマクニの動機を深掘りします。

1. 宇都見は「他人(イマクニ)の筋書きをなぞっただけ」

最終話に向けて最も重要な視点は、宇都見の犯行が「正義や復讐」ではなく、「利用」の結果だったという可能性です。

宇都見が利用された側の構造
紫苑は「自殺」に見せかけて殺害された可能性がある。
宇都見は、紫苑が「自殺だ」と信じ込まされた。
宇都見は、怒りの矛先をキングたちに向けるよう「自然に」誘導された。

宇都見の犯行は、冷静な計画ではなく、「他人(今國)の筋書きをなぞっただけ」だった可能性があるということです。

「自分で選んでいるつもりだった人間」という構図は、このドラマがずっと描いてきた「無自覚な加害性」の最終形であり、ドラマの残酷さとして美しい構造です。

だからこそ、宇都見はあんなにも堂々と捕まることができたのではないでしょうか。

2. 核心の動機:今國の「歪んだ独占欲」説

紫苑がキング再会だけで自殺するのは「飛躍では?」という視聴者の違和感。この違和感は、紫苑の死因が「今國による他殺」という説を置くことで全て解消されます。

今國の動機:復讐ではなく「私怨・独占欲」
紫苑の死因: 今國が紫苑を「自殺に見せかけて殺害」した。
動機: 今國は紫苑を好きだったが、選ばれたのは宇都見だった。
私怨: 「自分が支えてきたのに選ばれなかった」→「自分がいないと彼女は生きていける」という事実に耐えられなかった。

これは「復讐」「正義」よりもずっと醜く、現実的で、このドラマが描いてきた「無自覚な加害性」の最終形と言えます。

また、「紫苑の死を誰も直接語らない」理由も、「遺書がない、本人の言葉が一切出てこない」理由も、宇都見の語りだけが支配しているこの構造で納得できます。

3. 「手は汚さず世界を動かす」今國の絶対的ポジション

今國は、彼自身が手を下す必要のない、絶対的なポジションにいました。

今國が真犯人たり得る理由
情報ハブ: スナックという立場から、キングたちの動向をすべて把握できる。
接点: 宇都見とも自然に接点が持てる。
絆: 紫苑と同じタクト学園の過去を持ち、紫苑との感情的な接点もある。

今國は、これらの情報と立場を利用し、自分は何もせず、宇都見にキングたちを殺させる構造を作り上げることができたのです。

4. 全話タイトルが語る「イマクニの心理変化」

今國のこの「支配者」としての立場は、各話のサブタイトル(TVerなど配信タイトル)に如実に表れています。あの煽り口調「だーれだ?」は、イマクニの独り言だったのです。

話数サブタイトル考察されるイマクニの心理と関与度
第1話冒頭1分1人死ぬ【非関与・傍観】 感情がなく、事実のみを述べる完全な第三者目線。
第2話次の犠牲者、だーれだ?【関与開始・興奮】 「だーれだ?」が初登場。事件を「遊び」として捉え始め、協力を始めたことを示唆。
第5話黒幕、だーれだ?【自己暗示・伏線】 イマクニ自身が真の黒幕であることの、視聴者への最大のヒント。
第6話4つ目の死体は誰?【計画外の困惑】 「だーれだ?」が消滅。 計画外の死(大谷校長)に、冷静な戸惑いがタイトルに出ている。
第7話あーあ 死んじゃった【冷めた諦め】 計画外の展開への、シニカルな感情。

5. 最終話の真のエンディング

最終話で残される問いは、「正義」「復讐」といった人類共通のテーマではなく、「今國の身勝手な独占欲と破壊欲」という、個人的で卑小な感情。

そして、「じゃあ、キングは自らの罪をどうとらえるか」が残された問いであり、真のエンディングになりそうです。

宇都見が「利用された側」として逮捕された今、最終話ではタイトルコールを続けたイマクニ自身が「真犯人」として姿を現し、この残酷な復讐劇にオチをつけることでしょう。

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