【ドラマ感想】『こちら予備自衛英雄補?!』第1話:菊池風磨が“嘘で浮く”!?加藤浩次が仕掛ける前代未聞のヒーローコメディ

「前代未聞!? ヒーロー×密室コメディ」。 主演・菊池風磨、そして原作・脚本・監督を務めるのは、あの加藤浩次**。さらに脚本協力にはヨーロッパ企画の左子光晴も名を連ねているとなれば、ただのヒーロードラマで終わるはずがありません。

「コントとドラマの狭間」を攻める、独特な世界観が炸裂した第1話の感想をまとめました。

1. 舞台は防衛省!「ヒーロー禁止」の日本が生んだ珍妙な役職

物語の始まりは、防衛省に秘密裏に呼び出された7人の男女。 彼らは全員、「人には言えない“クセだらけの能力”」を秘めていました。

このドラマの最大の発明は、「ヒーローという存在そのものが憲法第九条に抵触する」という設定です。 平和主義の日本において、超人的な力を行使するヒーローは法的にグレーゾーン。そこで編み出された苦肉の策(造語)がこれです。

「予備自衛英雄補(よびじえいえいゆうほ)」

「自衛隊」でもなく「ヒーロー」でもない、なんとも歯切れの悪いこの名称。実質的に「ヒーロー禁止」の規範が存在する日本社会のリアリティと、ナンセンスな設定が絶妙にマッチしています。

しかし、提示された報酬は月給120万円。 就職失敗でコンプレックスを抱え、どん底生活を送っていたフリーターの主人公・ナガレ(菊池風磨)たちが、この怪しいオファーに飛びつくところから物語は動き出します。

2. 主人公・ナガレの能力は「嘘をつくと30cm浮く」

菊池風磨さんが演じる主人公・ナガレ。能力はあまりにも地味で、かつ扱いづらいものでした。

  • 能力: 嘘をつくと体が30cm浮いてしまう
  • 名前の由来: 浮く=ふわふわ周りに流される=ナガレ

戦闘能力というよりは、ただの「身体的バグ」のようなこの力。しかし、この能力にはナガレの切ない過去が隠されていました。

浮く能力が招いた、母との確執

人間は3歳頃から嘘をつき始めると言われますが、ナガレにとってそれは「浮くこと」の始まりでした。 かつては優しかった母。しかし、息子が嘘をつくたびに物理的に浮いてしまう、嘘がバレてしまう状況で母は次第にナガレに対して厳しく接するようになります。その結果、現在は離れ離れに。

「嘘のつけないどん底フリーター」というキャラクター設定の裏には、この悲しい親子関係があったのです。今後、母親が物語の重要なキーパーソンになってくることは間違いなさそうです。

3. 「コント×ドラマ」加藤浩次イズムの真骨頂

第1話を見た印象は、まさに「コントとドラマの間」。 シリアスな防衛省のセットと、そこで繰り広げられる脱力感のある会話劇。ヨーロッパ企画・左子光晴氏のエッセンスも加わり、密室劇としての会話のテンポが非常に心地よいです。

特に、菊池風磨さんの「情けないが、どこか放っておけない」キャラクター造形は見事。嘘がつけないので就職できず自己肯定感が下がっている若者が、わけのわからない組織に巻き込まれていく様は現代的な風刺も含んでいるように感じられました。

4. 今後の考察:この能力でどうやって地球を救うのか?

第1話はあくまで「序章」。 今回はナガレの能力にスポットが当たりましたが、他の6人のメンバーもそれぞれ「クセ強な能力」を持っていることが示唆されています。

  • 他のメンバーはどんな「使えない」能力を持っているのか?
  • それらの能力は、今後段階的に明かされていく構成なのか?
  • 最大の謎:果たして「30cm浮く」だけで、どうやって地球を救うのか?

通常、空を飛べるヒーローは自在に飛び回りますが、ナガレの場合は「嘘をついている間だけ、たった30cm」です。この制約だらけの能力が、クライマックスでどう活用されるのか(あるいは全く役に立たないのか)、加藤監督の手腕に期待が高まります。

まとめ

「就職失敗フリーターから、地球を救うヒーローへ」 そんな王道のサクセスストーリーを、憲法九条や公務員規定というリアルな設定でコーティングした本作。

笑いの中に、親子の絆や社会風刺がピリリと効いた『こちら予備自衛英雄補?!』。 次回以降、他のメンバーの能力が判明し、チームとして機能し始めた時、このドラマはさらに面白くなりそうです。

次回の展開と、ナガレの「30cm」の使い道から目が離せません!


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