菊池風磨主演、加藤浩次脚本・監督の話題作『こちら予備自衛英雄補?!』第3話。 これまで一言も発さず不気味な存在感を放っていたミズノ(戸次重幸)にスポットが当たりました。
第3話はまさかの「ミズノの心の声(ナレーション)」ベースでスタート。 彼が無言を貫いていたのは、何か深い理由があるわけではなく、単に「話すタイミングを見失っていただけ」という脱力系の事実が判明。この出落ち感こそ、このドラマの真骨頂です。
今回は、ミズノの「前科」の真相と、あまりにも不憫すぎる特殊能力について、ネタバレ全開で感想を綴ります。
ミズノの前科は「公然わいせつ」!?
会議室では、ミズノの「前科」について様々な憶測が飛び交っていました。 殺人犯、ジャンキー、北のスパイ……。 しかし、本人の口から語られた真実は、予想の斜め上を行くものでした。
ミズノは元々、ヒーローに関する研究機関の研究員。 自ら蜘蛛に噛まれて能力を手に入れたという、まるでアメコミの「スパイダーマン」のような経緯を持っています。 しかし、彼がついた罪は「公然わいせつ罪」でした。
能力は「ケツから糸」。リアルすぎて使いにくい悲劇
なぜ公然わいせつなのか? その答えは彼の能力の発動条件にありました。
- 能力: 糸を出すことができる
- 発射口: お尻の下にある「糸イボ」
- 発動条件: パンツを下ろして尻を出す
ナガレ(菊池風磨)たちが「スパイダーマンだ!」と興奮したのも束の間、実演されたのはパンツを下ろして尻を突き出すおじさんの姿。 メンバーから総スカンを食らい「変態」呼ばわりされるミズノですが、冷静に考えれば「蜘蛛はお尻から糸を出す」のが生物学的には正解です。 妙な納得感とリアリティがある反面、ヒーローとしては致命的。人を助けるために通報されかねない、この「使いにくさ」が最高にシュールでした。
「どうしようもない能力」にスポットを当てた面白さ
第3話にして、このドラマのテーマがより明確になりました。 それは、世に溢れる便利な能力を持ったヒーローへのアンチテーゼであり、「欠陥だらけの能力者」への賛歌(?)です。
- ナガレ: 嘘をつくと30cm浮く(戦闘に使えない)
- フジワラ: 飛んだら着地できない(制御不能)
- サエ: 痛みをランダムに移す(リスクが高すぎる)
- ミズノ: ケツから糸を出す(公然わいせつ)
確かに、既存のヒーロー作品は「使いやすい能力」ばかりです。 しかし実際には、こんな風にどうしようもない、あるいはコンプレックスにしかならない能力を持ったヒーローもいるはず。そこにスポットを当てた着眼点が、このドラマを唯一無二の面白さにしています。
ラスボス?死刑囚の存在と、いつまで続く会議室
ずっと会議室での会話劇が続いていますが、物語の縦軸も少しずつ見えてきました。 拘置所にいる、明日刑の執行を控えた「ある死刑囚」の存在です。 彼がラスボスとなり最終的に戦う相手になるのでしょうか?
嘘で浮く男、空へ消える老人、痛みを移す女、そしてケツから糸を出すおじさん。 このクセが強すぎるメンバーで、凶悪犯(?)相手にどう戦いを挑むのか。他のメンバーの能力も気になるところです。
そして最大の謎は、「彼らはいつになったら会議室の外に出るのか」。 密室劇としての会話のテンポは心地よいですが、そろそろ外の世界での「とんちんかんな活躍」も見てみたいものです。
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