【ネタバレあり】『夫に間違いありません』第5話考察。紗春の嘘と“財布”の謎が繋がる

「悪いとわかっていても、大切な人を守るためなら悪事にも手を染める」 それが『夫に間違いありません』というドラマの主題であることが、痛いほど突きつけられた第5話でした。

今回の主役は、聖子(松下奈緒)の弟・貴島光聖(中村海人)です。 妊娠中の妻、控える結婚式。幼い頃に家族と離れ離れになり、苦労の末にやっと掴みかけた「人並みの幸せ」が、義母である政治家・九条ゆりと、姉の夫・一樹(安田顕)の存在によって無惨にも踏み躙られていく様は、涙なしには見られませんでした。

今回は、追い詰められた光聖が記者に持ちかけた「衝撃の取引」と、ついにボロが出始めた葛原紗春の「2年前の嘘」について徹底考察します。

幸せを人質に取られた光聖の悲劇

光聖の状況は、まさに「四面楚歌」です。 過去の不正融資という弱みを握られ、義母である九条ゆりから新たな架空口座の作成(マネーロンダリングへの加担)を強要されます。断れば、妊娠中の妻やお腹の子に危害が及ぶかもしれない――。 さらに、銀行内部では出世を妬んだ同僚による内部告発が行われ、週刊誌記者・天道に「不正の決定的な証拠(本物の帳簿)」が渡ってしまいました。

「どんなことがあっても3人で幸せに暮らす」 妻にそう誓った直後に突きつけられた絶望。彼が守りたかったのは、ささやかな家族の幸せだけだったのに。あまりにも残酷な環境が、彼を修羅の道へと走らせます。

「姉家族」か「自分の家族」か…光聖の決断

一樹に対し「お前はもう家族じゃない」「警察にバレる前に消えろ」と冷酷に言い放った光聖。 そしてラスト、不正の証拠を握る記者に対し、彼は衝撃の交換条件を持ちかけます。

「キャバ嬢殺害事件の犯人を教える」

これは、自分の妻と子の未来を守るために、「姉・聖子とその家族(一樹)」を売るという決断に他なりません。 一樹が捕まれば、隠蔽していた聖子も共犯になります。幼い頃に離れ離れになりながらも絆を紡いできた姉を犠牲にしてでも、彼は目の前の「自分の家族」を選んだのです。 一樹の身勝手さに振り回され、利用され尽くした光聖がたどり着いた悲しすぎる「究極の選択」。彼の瞳の暗さが、その覚悟の重さを物語っていました。

紗春の「2年前の嘘」と財布のミステリー

一方、聖子の店で働き始めた葛原紗春に関しても、重大な事実が判明しました。

【判明した事実】

  • 2年前のクリスマスイブ(失踪当日)、一樹は立ち飲み屋でトラブルになり、ゴミ捨て場で紗春とぶつかっていた。
  • その際、一樹は財布をなくしていた。
  • 後に発見された水死体(別人)は、一樹の財布を持っていた。
  • 紗春は「夫はクリスマスイブには家にいた」と証言しているが、実際は外にいた(一樹と遭遇している)ため、嘘をついている

この矛盾から導き出される仮説。
紗春の本当の狙いは“一樹への罪のなすりつけ”だった?

紗春は保険金目当てで夫を殺害しました。しかし、当然ながら自分が殺したこと(あるいは自殺や不審死)になれば、保険金が下りない、もしくは警察に疑われるリスクがあります。確実に保険金を受け取るためには、**「明確な第三者による犯行(殺人事件)」**である必要があったのではないでしょうか?

そこで彼女は、あの日偶然拾った一樹の財布を利用し、以下のシナリオを描きました。

  1. 一樹の財布を、殺害した夫のポケットに入れる。
  2. 遺体を川に落とす。
  3. 発見された時、「夫と一樹が揉めて、一樹が夫を殺害した」と警察に思わせる。

こうすれば、一樹が犯人として捕まり、自分は「事件に巻き込まれた被害者の妻」として、堂々と保険金を受け取れるはずでした。

しかし、ここで彼女にとって最大の誤算が生じました。 遺体の腐敗が進みすぎていたこと、そして「手のほくろ」という偶然の一致により、妻の聖子が「夫(一樹)に間違いありません」と証言してしまったことです。

結果、「一樹に殺された夫」になるはずだった遺体は、「加害者であるはずの一樹本人」として処理されてしまった。 これでは、紗春の夫は「行方不明」のままとなり、保険金は一銭も入りません。紗春が聖子に近づいたのは、自分の完璧な計画を狂わせた「遺体の取り違え」の真相を探り、このねじれを正して金を得るためなのかもしれません。

次回予想:逮捕されるのは誰だ?

次回の予告映像で、誰かが逮捕される後ろ姿が映っていました。 一見すると逃亡中の一樹のように見えますが、私は「逮捕されるのは光聖ではないか」と推測します。

記者との取引が成立したとしても、銀行の不正融資の件は消えません。あるいは、姉を守るために土壇場で一樹を売ることを躊躇い、全ての罪(一樹の殺人も含め)を自分が被って自首する――そんな自己犠牲の展開もあり得ます。 「やっと掴めそうな幸せ」の直前で手錠をかけられる光聖の姿が、あまりにリアルに想像できてしまい、今から胸が苦しいです。

まとめ:誰も幸せになれない「家族のための嘘」

  • 聖子は家族を守るために夫の殺人を隠し、
  • 光聖は家族を守るために姉を売ろうとし、
  • 一樹は(勘違いとはいえ)家族のために逃げ続ける。

全員が「家族のため」を思っているのに、全員が地獄へ落ちていく。 次回、光聖の取引は成立するのか。そして紗春の化けの皮はいつ剥がれるのか。悲劇の連鎖から目が離せません。


こちらもおすすめ

ブログ村