「頂き女子りりちゃん」涙で減刑もネットの厳しい指摘が話題に

名古屋高等裁判所で9月30日、「頂き女子りりちゃん」として知られる渡辺真衣被告（26）の控訴審が行われ、懲役9年から懲役8年6月・罰金800万円への減刑が言い渡された。渡辺被告は、恋愛感情を装い3人の男性から約1億5500万円を騙し取った罪などに問われていた。さらに、他の女性に男性から金銭をだまし取る方法を伝授し、詐欺の手助けをしたことも明らかにされた。

控訴審では涙を浮かべながら減刑を求めたものの、刑期の大幅な変更はなく、彼女が刑務所から出所するのは34歳となる見通しだ。この年齢でパパ活市場に戻ることは難しいとの声があり、社会復帰がどのような形になるのか、注目が集まっている。

注目の判決

9月30日、名古屋高等裁判所で「頂き女子りりちゃん」として世間の注目を集めた渡辺真衣被告（26）の控訴審判決が下された。渡辺被告は、恋愛感情を利用し、男性3人から約1億5500万円をだまし取った罪で起訴されており、一審では懲役9年、罰金800万円が言い渡されていた。しかし、控訴審での判決では懲役8年6月に減刑されたものの、罰金800万円は据え置かれた。渡辺被告は一部の被害者に対して弁済を行ったものの、その影響は軽微なものにとどまり、判決の大きな変更には至らなかった。

渡辺被告の手口は巧妙で、恋愛関係を築いた男性から高額な金銭を巻き上げたことに加え、その手法を「マニュアル」として他の女性に販売し、詐欺を手助けしていたことが問題視された。これにより、渡辺被告が単独の犯行にとどまらず、詐欺行為を広範囲に広めていたことが明らかになっている。

控訴審の法廷では、渡辺被告は涙ながらに訴え、減刑を求めた。しかし、裁判長は彼女の犯行の悪質性と影響の大きさを指摘し、刑期の大幅な減少は認めなかった。一部の金銭が返済されたことや被告の反省の弁が考慮されたものの、結果として懲役8年6月という重い判決が下された。

ネットの厳しい意見

渡辺被告が刑務所から出所するのは、34歳前後と見込まれている。インターネット上では、「34歳でパパ活市場に戻れるのか」という声が上がっており、金銭感覚が狂ったまま社会に復帰することができるか、懸念する意見も多い。さらに、「刑務所生活を経た後、昼職に適応できるのか」という疑問も投げかけられている。渡辺被告にとって、出所後の社会復帰は、壮大な社会実験となるかもしれない。

一方で、今回の事件は、恋愛詐欺の手口の巧妙さと、その手法を他者に伝授するという新たな犯罪の形態を示したことから、法的な対策や防犯意識の向上が求められている。特に、SNSを通じて関係を築き、金銭を要求する手口が横行する現代では、被害者となるリスクが誰にでも存在している。

渡辺被告の今後の行方とともに、この事件が私たちに何を教えるか、注目が集まるだろう。