GloRilla 人気曲と代表作まとめ|メンフィス出身が切り開くサザン・ヒップホップの新潮流【2025年最新版】

テネシー州メンフィス出身の女性ラッパー GloRilla(グロリラ) は、2020年代のヒップホップシーンを象徴する存在のひとりだ。
彼女の音楽は、力強さ・誇り・自立心 をテーマに、南部特有のグルーヴとストリート感を融合させた独自のスタイルを築いている。

この記事では、GloRillaの経歴から代表曲、音楽的特徴、2025年最新の動向までを詳しく紹介する。


1. GloRillaとは?

  • 本名:Gloria Hallelujah Woods
  • 生年月日:1999年7月28日
  • 出身地:アメリカ・テネシー州メンフィス(フレーザー地区)
  • レーベル:Collective Music Group(CMG)/Interscope
  • 活動開始:2019年頃より本格的に音楽活動を開始

GloRillaは、幼少期に教会の聖歌隊で歌っていた経験を持つ。
そこからヒップホップへと転向し、ラップの中にソウルフルな表現力を持ち込む 独自のスタイルを確立。

2022年に発表したシングル「F.N.F. (Let’s Go)」がSNSを中心にバズり、
その後Yo Gotti率いるCMGと契約を果たす。


2. 人気曲・代表作

F.N.F. (Let’s Go)(2022)

GloRillaの名を世界に広めたデビュー・ヒット。
プロデューサーHitkiddとの共作で、「恋愛からの解放」「女性の自立」をテーマに掲げたアンセムだ。

重厚な808ベースと荒々しいドラムに乗せて、
“I'm F-R-E-E, f*** n***a free!”(くだらない男なんて自由だ)というリリックが多くの女性の共感を呼んだ。

TikTokでは数百万回の再生を記録し、Billboard Hot 100にもランクイン。
2023年グラミー賞では Best Rap Performance にノミネートされた。


Yeah Glo!(2024)

「自信」「勝利」「誇り」をテーマにしたセルフアファメーション的な一曲。
彼女のセカンドミックステープ『Ehhthang Ehhthang』のリードトラックとしてリリースされ、
その堂々としたパフォーマンスがファンの支持を集めた。

メンフィス特有のクランク(Crunk)サウンドを再構築し、
パワフルな掛け声“Yeah Glo!”が印象的なライブアンセムに仕上がっている。

この曲で彼女は再びグラミー賞 Best Rap Song/Best Rap Performance 部門にノミネートされた。


TGIF(2024)

初のスタジオアルバム『Glorious』からのリードシングル。
タイトル通り“Friday(週末)”の開放感をテーマにした、
キャッチーで祝祭的なクラブトラックだ。

「仕事も悩みも忘れて、今日は楽しもう」というポジティブなメッセージが込められており、
TikTokではフックの“It's Friday night and I feel alright”がトレンド化。

明るさと勢いを両立したこの曲は、彼女の多面的な魅力を示す代表作となった。


Procedure(feat. Latto)(2024)

女性ラッパーのLattoとのコラボレーションで、
「自分のルールで生きる」ことをテーマにした強気な楽曲。

ラップでは恋愛・金・成功に対して冷静で現実的な姿勢を示し、
“I'm the procedure, not the prize.”(私がルールそのもの)という印象的なラインで注目を集めた。

女性ラッパー同士が競い合うのではなく、
“互いに高め合う”関係性を示す象徴的なコラボレーションでもある。


I LUV HER(feat. T-Pain)(2024)

これまでの強さとは異なる、繊細な感情を描いたミッドテンポ曲。
オートチューンの使い手 T-Pain を迎え、
ラブソングとしての一面を見せた異色のトラックだ。

サウンド面では2000年代R&Bのムードを取り入れ、
ヒップホップとメロディアスなヴォーカルが融合している。

GloRillaの表現の幅を示す作品として、ファンからも高く評価された。


3. 音楽性とスタイル

■ 南部ヒップホップの継承と進化

GloRillaはメンフィス出身アーティストらしく、
トラップとクランクをベースにした厚みのあるサウンドを持つ。
しかし、彼女のラップは単なる南部スタイルにとどまらず、
ユーモア・リズム・怒り・希望 を同時に表現できる柔軟さが特徴だ。

■ 自立と女性の強さをテーマにしたリリック

彼女の歌詞には「誰にも頼らない」「自分を信じる」というメッセージが一貫している。
そのスタンスがZ世代の女性ファンの間で支持を集め、
“F.N.F.” はフェミニズム・アンセムとしても語られている。

■ 声の魅力とフローの個性

GloRillaの低く響く声と荒々しいラップは、
同世代の女性ラッパーとは一線を画す存在感を放つ。
「強くてリアルな声を持つ女性」として、Nicki MinajやCardi Bとは異なる立ち位置を築いている。


4. 最新動向と世界的評価(2025年)

  • グラミー賞ノミネート(2025):「Yeah Glo!」がBest Rap Performance部門に選出。
  • SNL出演:2025年1月『Saturday Night Live』でパフォーマンスを披露し、評価を高める。
  • BTSのJ-Hopeとのコラボ「Killin’ It Girl」:グローバルな注目を集め、K-POPとヒップホップの橋渡し役に。
  • 社会的影響力:メディアからは“Z世代の自立を象徴するアーティスト”と評され、
    BillboardやRolling Stoneが彼女を「南部ヒップホップの次の主役」と紹介。

5. GloRillaの魅力とこれから

GloRillaの魅力は、リアルな生き方を音楽で表現する誠実さ にある。
華やかさよりも、現実の中で自分を強く保つ姿を描き出し、
リスナーに「自分も立ち上がれる」と思わせる力を持つ。

2025年、彼女はすでに次のステージへ進みつつある。
メンフィスのルーツを持ちながら、世界的な女性ラッパーとして進化するその姿は、
ヒップホップの未来を確実に変えていくだろう。

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