Lola Brooke 人気曲と代表作まとめ|ブルックリン発・ドリルシーンを牽引する女性ラッパー【2025年最新版】

ブルックリン出身の女性ラッパー Lola Brooke(ローラ・ブルック) は、
2020年代のニューヨーク・ヒップホップを象徴する存在として注目を集めている。
鋭いフロー、圧倒的な自信、そして地元ブルックリンへの誇りを武器に、
女性ラッパーの新しい潮流を切り開くアーティストだ。

この記事では、彼女のキャリア、人気曲、音楽スタイル、そして最新動向を詳しく紹介する。


1. プロフィールと経歴

  • 本名:Shyniece Deneen Thomas
  • 生年月日:1994年2月1日
  • 出身地:アメリカ・ニューヨーク州ブルックリン(Bedford–Stuyvesant)
  • 所属レーベル:Team80/Arista Records
  • 活動開始:2016年頃よりラッパーとして本格的に始動

幼少期から詩を書くことが好きで、8歳の頃にはラップに親しむようになった。
Lolaという名前は“Lola Bunny”(映画『スペース・ジャム』のキャラクター)に由来し、
そこに地元ブルックリンの“Brooke”を組み合わせて今のアーティスト名が誕生した。

彼女が注目を浴びたのは2021年。
ブルックリン・ドリルのムーブメントの中から放たれた楽曲 「Don’t Play With It」 がSNSで爆発的に拡散し、
その勢いでメジャーレーベル Arista Records と契約を結んだ。

以降、彼女は“ブルックリンのリアルを語るラッパー”として、
男性中心だったNYヒップホップに新たな女性の声を加えている。


2. 人気曲・代表作

Don’t Play With It(2021)

Lola Brooke の代表曲にして、キャリアを決定づけた1曲。
ブルックリン・ドリル特有の硬質なビートに、彼女の低く鋭い声が乗る。
「誰にも舐められない」「私を軽く見るな」という強烈な自己宣言が込められた楽曲だ。

TikTokを中心にバズを巻き起こし、全米中のクラブやストリートで話題となった。
後に LattoYung Miami(City Girls) を迎えたリミックス版も発表され、
女性ラッパーたちの連帯を象徴するアンセムとして定着。

“Don’t Play With It” は、Lola Brooke のニューヨーク的強さと誇りを最も端的に表す楽曲である。


You(feat. Bryson Tiller)(2023)

R&Bシンガー Bryson Tiller を迎えた2023年のシングル。
Foxy Brown のクラシック “Get Me Home” をサンプリングしたトラック上で、
Lolaはこれまでの攻撃的なイメージとは異なる柔らかさとセンシュアリティを見せた。

恋愛や誘惑をテーマにしながらも、主体性を失わないスタイルが貫かれており、
“Don’t Play With It” の延長線上にある「成熟した女性像」を描いた作品として評価が高い。

この曲でLolaは、ハードなドリルからメロウなR&Bトーンまで自在に行き来する表現力を証明した。


Here I Come(2022)

ストリートへの忠誠と自信をテーマにした攻撃的なトラック。
ビートの切れ味と、ラップのテンションが完璧に噛み合った“ハスラーズ・ソング”だ。

Pitchforkはこの楽曲を「ブルックリン・ヒップホップの新しい主流を定義する1曲」と評価しており、
彼女が**“女性版Meek Mill”**と呼ばれるきっかけにもなった。

パフォーマンスでは、全身黒の衣装と強い視線で観客を圧倒。
Lola Brookeのステージ力とスター性を決定づけた曲でもある。


3. 音楽スタイルと特徴

■ ブルックリン・ドリルを軸にした攻撃的サウンド

Lola Brookeのラップは、ブルックリン・ドリルのビートに強く根ざしている。
低音を効かせた808ベースと細かいハイハット、そして独特の間の取り方が特徴。

彼女は他の女性ラッパーがポップ寄りに進化する中で、
**“ハードコアなニューヨークの原型”**を保ち続けている。


■ 力強さと女性性の融合

リリックの多くは「自己肯定」「独立」「忠誠」「尊敬」というテーマを持ち、
彼女自身の経験と地元愛が滲み出る。

男性中心のストリートラップ文化において、
女性の存在感をナチュラルに表現するスタイルが共感を呼んでいる。


■ 表現の幅広さ

「You」や「Bend It Ova」のように、感情的な面やメロディックなラップにも挑戦。
攻めだけでなく“聴かせるラップ”を成立させる稀有な存在となった。


4. 最新動向と国際的評価(2025年)

  • XXL Freshman Class 2023 に選出。
    新世代女性ラッパーの代表として注目を集める。
  • RIAAゴールド認定
    「Don’t Play With It」がゴールドディスクを獲得。
  • メディア評価
    • Forbes:「ヒップホップ50周年を象徴する革新的女性ラッパー」
    • Essence:「ブルックリンのDNAを体現するリアルな声」
    • Pitchfork:「East Coastシーンの新しいドリル女王」
  • コラボレーション
    2024年には Flo Milli、GloRilla らとの共演曲を制作し、
    女性ラップシーンの団結を象徴する存在に。

5. まとめ|Lola Brookeは“ブルックリンのリアル”を体現するラッパー

Lola Brookeは、力強さと真実味を併せ持つニューヨーク・ヒップホップの新世代だ。
彼女のラップは、自己肯定・誇り・忠誠といったストリートの原点を保ちつつ、
女性が自分らしく生きる時代を象徴している。

「Don’t Play With It」で火がついた彼女の勢いは止まらない。
2025年、ブルックリンの風は再び彼女を中心に吹いている。

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