サウナで心のざらつきを洗い流す 〜神奈川・座間『しずの湯』で整うということ〜

〜神奈川・座間『しずの湯』で整うということ〜

サウナが人生にくれるもの

サウナに入ると、なぜか「生きるってこういうことかもしれない」と思うことがある。
むしろ、思わせてくれる場所がいいサウナなのかもしれない。

湿気を含んだ熱が肌を刺すようにまとわりつく。
汗が滴り落ち、毛穴から体の芯にこびりついていたものが溶け出していく。
水風呂に飛び込むと、すべてがリセットされる。
思考がいったんフラットになって、「今日の悩みって、そんな大ごとだったっけ?」と肩の力が抜ける。

座間市に新しくオープンした「しずの湯」は、そんな「整う」感覚を提供してくれる場所だ。
しかも、単なるサウナ施設ではない。かつて地元の銭湯だった「亀の湯」をリニューアルした、歴史ある場所を再生したサウナなのだ。

ここには、現代人の疲れた心をほどいてくれる仕掛けが詰まっている。
ちょっと紹介してみよう。


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「しずの湯」——広々としたサウナで自分と向き合う

「しずの湯」の特徴のひとつは、そのサウナ室の広さだ。

20人以上が座れる広々とした空間。
多くのサウナは、肩を寄せ合うような狭さを感じることがあるが、ここでは「ゆったりとした余白」がある。
この余白がいい。日々の生活で削られがちな「自分のためのスペース」を、サウナの中で確保できる。

そして、このサウナには面白い特徴がある。
1段目、2段目、3段目で熱の伝わり方がまったく違うのだ。

  • 1段目:「とにかくゆっくり入りたい」人向け。温度も優しく、じんわりと汗をかける。
  • 2段目:「ちゃんと温まりたい」人向け。ほどよい熱が全身を包む。
  • 3段目:「熱々が好き」な猛者向け。しっかりと発汗し、極限まで熱を楽しめる。

サウナが好きな人でも、その日の体調や気分によって「ちょうどいい温度」は変わる。
「しずの湯」は、その選択肢を用意してくれている。

この時点で、ただの「アツアツ自慢サウナ」ではないことが分かる。
自分の体と向き合いながら、気持ちよく汗をかける場所なのだ。

「Komoreby」——柔らかな光に包まれる癒しの時間

サウナの角に設置されたデザインルーバー「Komoreby」。
これがまた良い。

サウナに入ると、体が熱で満たされ、視界がぼんやりしてくる。
そのとき、ふと差し込む光が柔らかいと、安心するのだ。

「Komoreby」は、木漏れ日のようなやさしい光を演出するデザイン。
太陽の光がダイレクトに差し込むのではなく、木の間からこぼれるような穏やかさを感じさせてくれる。

この空間設計を手がけたのは、話題のサウナ施設「PARADISE」や「NiHITARU」を生み出した株式会社yue
彼らは、単に「熱い部屋をつくる」のではなく、人がリラックスできる空間そのものをデザインする

「光の入り方までこだわる」って、なかなかできることじゃない。
このサウナは、心地よさを科学している。

「冷えひえなのに、まろやか」——座間市の地下水を使った水風呂

サウナの醍醐味は、なんといっても水風呂。
しかし、水風呂が「冷たいだけ」では物足りない。
ただキンキンに冷えているだけの水は、体を縮こませるだけで「整い」には至らないのだ。

「しずの湯」の水風呂には、座間市の地下水が使用されている。
これがまた、いい。

冷たいのに、肌にしっとり馴染む感覚。
刺すような冷たさではなく、「まろやか」と表現したくなるような優しい冷え。

これは、ミネラル分のバランスが絶妙だからこそ生まれる感触なのかもしれない。
水の違いが、体験の違いを生む。
水風呂にこだわる人にも、ぜひ試してほしいポイントだ。

「ひとりになれる休憩スペース」——本当の意味で整う場所

最近のサウナブームで、どこへ行っても休憩スペースが混雑していることがある。
人が多くて、外気浴の椅子に座れない。
ととのいたいのに、落ち着かない。

しかし、「しずの湯」には、そんなストレスがない。

**銭湯時代のサウナ室を再活用した「個室休憩スペース」**があるのだ。
ここでは、周囲を気にせず、一人の時間を過ごせる。

サウナに入ると、頭がクリアになって、自分の考えが整理されることがある。
でも、それをきちんと感じるには、落ち着いて座れる場所が必要なのだ。

この個室スペースは、そんな「ととのい」を深めるのに最高の環境になっている。

月に1度の「レディースデイ」も開催予定!

「しずの湯」は男性専用施設だが、月に1回は「レディースデイ」が開催予定とのこと。
サウナ好きな女性にとっても、この整いの空間を体験するチャンスがあるのは嬉しいポイントだ。

最近は女性専用サウナも増えてきたが、まだまだ選択肢は多くない。
だからこそ、こういった試みは貴重だ。

「興味はあるけど、普段は男性専用だから行けない…」という人も、レディースデイを狙って訪れてみるといいだろう。

「しずの湯」で、心のざらつきを洗い流そう

サウナに入ると、何かがリセットされる。
日々の雑念や、凝り固まった思考が、汗とともに流れていく。

「しずの湯」は、そのための最適な場所だ。

  • 広々としたサウナ室で、自分に合った熱を選べる。
  • 柔らかな光が、心を落ち着かせてくれる。
  • 座間の地下水が、心地よくクールダウンさせてくれる。
  • ひとりで休める個室スペースがある。

もし、「最近、なんだか疲れてるな」と感じたら。
ここに来て、心と体をゆっくり温めてみるのはどうだろうか。


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