「山賊サウナ」の極上体験──薪と炎と、最高の“ととのい”を求めて

なぜ人は、わざわざ熱くなりに行くのか?

「暑いのが苦手」と言いながら、夏が来れば文句を言い、冬になれば「寒いのもキツイ」と嘆く。なのに、そんな人間が進んでサウナに入るのは、どういう理屈なのか。
暑さが好きなのか嫌いなのか、はっきりしてほしい。いや、はっきりしないからこそ、サウナという存在は成り立つのかもしれない。

そもそも、サウナが持つ「ととのう」という概念は、数年前までは一部のマニアのものだったはずだ。今や「ととのう」は国民的ワードになり、週末のスーパー銭湯はサウナーであふれかえる。
でも、ちょっと思う。
果たして、みんな本当に“ととのって”いるのだろうか?

確かに、街中のサウナでも気持ちよくはなれる。でも、たまには“本物”に行ってみるのもいい。
薪が燃え、炎が揺らぎ、山の空気が肺に染み渡る。
そんな環境で、汗を流し、冷たい水に飛び込む。
そこで初めて、本当に“ととのう”という感覚が分かるのではないか。

神奈川県小田原市、「山賊サウナ」。
名前の響きからしてワイルドだが、その名に違わぬガチの薪サウナ。
ここに来れば、あなたもきっと、サウナに対する考えが変わるはずだ。


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サウナのために山へ行く、という贅沢

山賊サウナは、小田原駅から箱根登山鉄道に乗って約15分。最寄りの「入生田駅」から徒歩5分の場所にある。

車でのアクセスも良好だけど、電車で行くのがオススメだ。理由は簡単、サウナの後に飲むビールをあきらめなくて済むから。
駅から歩くと、自然が広がり、空気が澄んでいるのを感じる。
都会の喧騒を抜けて、サウナのためだけに山へ向かう。
これだけでも、すでに特別な時間が始まっている気がする。

受付を済ませると、いよいよサウナへ。
施設は焼肉屋「山賊ホルモン」と併設されているが、「焼肉のついでにサウナ」なんて気軽なものではない。
ここは、本気のサウナだ。
薪をくべて温めるサウナは、都会ではなかなか味わえない。
木の香りが立ち上り、熱がじっくりと身体に染み込んでいく。
サウナ好きなら、これだけで「来てよかった」と確信するはずだ。

3つのサウナ、3つの体験

① 大型薪ストーブのパワフルサウナ

まず最初に入るのは、広いサウナ室。
ここのストーブは「ケンズメタルワーク」製。
巨大なストーブが部屋の中央に鎮座し、じわじわと熱を放っている。
特徴は、何といってもロウリュ。
じっくりと熱が広がり、身体の芯まで温まる感覚がたまらない。

定期的に行われるアウフグース(熱波サービス)は、まさにイベント。
熱いけど気持ちいい、気持ちいいけど熱い。
その狭間で、汗が止まらなくなる。
「これが本当のサウナか…」と、初めての人でも納得するはずだ。

② 瞑想のための薪サウナ

次は、もう一つの薪サウナ。
ここのストーブは「MOKI製」。
先ほどのサウナと違い、薄暗く、静寂が支配する空間だ。
ここでは会話禁止。
炎のゆらめきを見つめながら、ただただ汗をかく。

これが、思った以上にいい。
普段、いかに雑念にまみれているかを思い知らされる。
ただ火を見つめるだけなのに、気持ちが整う。
日常のざわつきから解放される感覚。
これが「瞑想サウナ」と呼ばれる理由だろう。

③ 幻想的なスチームサウナ

最後に、スチームサウナへ。
青くライトアップされた空間は、まるで異世界。
じんわりと包み込むような蒸気は、薪サウナの熱とはまた違う心地よさがある。
ここで少しクールダウンしながら、最後の仕上げ。
全身の力が抜け、ふわっと軽くなる感覚が広がる。

水風呂、そして究極の外気浴へ

サウナの後は、もちろん水風呂へ。
山賊サウナの水風呂は、箱根の井戸水を使用。
水質がやわらかく、肌に優しいのが特徴だ。

深い大樽にドボンと入るか、浅めの小樽でゆっくり浸かるか。
その日の気分で選べるのが嬉しい。
身体をギュッと冷やしたら、いよいよ外気浴へ。

屋上に上がると、箱根の山々が広がっている。
風が心地よく、遠くまで景色が続いている。
ここに寝転んだ瞬間、すべての疲れが吹き飛ぶ。
これこそ、サウナの醍醐味だ。

サウナの後は、迷わず焼肉へ

サウナで極上のリラックスを味わった後、1階の焼肉屋「山賊ホルモン」へ。
サウナと焼肉、この最強の組み合わせを考えた人に感謝したい。

汗をかいた後に食べる焼肉は、なぜこんなに美味いのか。
水分と塩分を補給しながら、肉を頬張る。
もちろん、ビールも欠かせない。

サウナ後のビールは、もはや飲み物ではない。
ご褒美だ。
生きていてよかった、そう思える瞬間がここにある。

山賊サウナで、本当の「ととのう」を知る

街中のサウナもいい。
けれど、たまには本気のサウナを体験してみるのもいい。
自然の中で、薪の火を感じながら、じっくりと汗をかく。
水風呂に飛び込み、風に吹かれる。
そんな体験が、「ととのう」という感覚を、もっと深いものにしてくれる。

神奈川・小田原の「山賊サウナ」。
ここに行けば、きっとあなたのサウナ観が変わるはずだ。


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