『良いこと悪いこと』は8話に向けて物語の核心が一気に動き出し、
“犯人候補が多すぎるドラマ”として視聴者の混乱がピークに達してきました。
ターボーの不可解すぎる言動、キング一家の異様な空気、
博士(森くん)の歪んだ「正義」、さらに薬物の影が見え隠れする人物関係……。
そして忘れてはいけないのが、
物語の原点となる“ドの子”という存在。
誰が加害者で、誰が被害者なのか。誰が嘘をついているのか。
その境界が曖昧になっていく中、真実に近づく“伏線”は確実に揃いつつある。
そこで本記事では、8話までに押さえておきたい「10の重要伏線」を
わかりやすく整理。
犯人推理に直結するポイントだけを厳選し、今追っておくべき“核心”をまとめました。
8話以降の展開を見る前に、ぜひ復習としてご活用ください。
① ターボー考察|最も怪しい“5つの理由”
『良いこと悪いこと』8話時点で、もっとも“犯人らしい伏線”が集中しているのがターボー。
- ターボー入れ替わり説
- ターボー双子説
- ターボー別人格説
など、多くの仮説が語られている。
ここでは 8話までに明らかになった“ターボーが怪しい理由”を整理 する。
① 記憶がズレている
昆虫採集の記憶が、ターボーだけ決定的に違う。
- ターボー「ちょんまげはセミ集めてたよな」
- →実際は ターボー本人が“セミを集めていた”
回想シーンでも“ターボー=セミ”で描かれており、
本人だけが間違える理由が存在しない。
この記憶違いが
「ターボー=別人」「ターボー=兄弟」説 を強く裏付ける。
② 子供時代:左利き → 大人:右利き の“利き手矛盾”が決定的
小学生ターボーは左利き。
しかし大人は右利き。
利き手は一生変わらない人がほとんど。
ドラマで利き手を変えるのは 完全に意図的な仕掛け。
これは
- 入れ替わり(兄弟)説
- 本人が既に死んでいる説
いずれの考察とも整合性が高い。
③ 帰国のタイミングが“事件発生と完全一致”
ターボーはアメリカから新規事業PRのため帰国したが、
そのタイミングが事件開始と完全にリンクしている。
ドラマ構造的には
“何か別の目的で帰ってきた” と見るのが自然。
④ ちょんまげが“ターボーを警戒してPCを隠す”という異常描写
5話では、ターボーが来た瞬間
ちょんまげが急いでPCを閉じた。
普通、同級生同士で事件を調べているだけなら隠す必要がない。
→ ちょんまげだけは“ターボーの違和感”に昔から気づいていた
可能性が高い。
ターボーの“正体バレ”を恐れているようにも見える。
⑤ 一度“殺害未遂”をされている=本命のターンが近い
ターボーは既に一度襲われている。
これはカンタローと同じ流れ。
- カンタロー:未遂 → 本殺害
- ターボー:未遂 → ?
つまりターボーは次に狙われる本命候補の筆頭。
被害者になるか、
「実は自作自演だった」と犯人側に回るか――
どちらもあり得る。
ターボーは“犯人・被害者・別人”どれでも成立する特異な存在
ターボーには
- 記憶の矛盾
- 利き手の変化
- 不自然な帰国
- ちょんまげの警戒
- 未遂からの本命フラグ
これら多層的な違和感が積み重なっている。
よって、8話時点で最も“犯人フラグ”が立っているのはターボー。
同時に、このドラマ特有の“良いことと悪いことの反転構造”を象徴するキャラでもあり、
味方・犯人・被害者・別人
どの展開にもつながる“最重要人物”といえる。
② キング考察|最重要人物
『良いこと悪いこと』8話までで、ターボーと並んで“最も怪しい人物”として浮上しているのが キング。
特に、家庭での違和感・昔の記憶のズレなど、
二重人格(もう1人のキング)説 も上がっている。
ここでは、8話までに見えてきた キングの“決定的に怪しい”伏線 をまとめた。
① 東京湾の身元不明遺体を“異様に長く眺める”シーンの意味
序盤でキングが“東京湾で発見された身元不明遺体のニュース”をじっと見つめるシーンがあった。
これは
- “自分の家族か?”
- “自分の知っている人物か?”
- “自分自身(双子)の可能性か?”
など、“元のキングはすでに死んでいる”や”近い人物が死んでいる”伏線とも取れる。
“鏡を見るように”ニュースを見つめる姿は、
本当のキングと今のキングが別人である示唆にも見える。
② カレーに福神漬けを入れない=「人格が違う」家庭内伏線
妻の加奈が違和感を覚えたポイント。
- 昔のキング → カレーに必ず福神漬け
- 今のキング → 出されても反応なし
家族が気づくレベルの違和感は “人格の変化” を表現する最も自然な手法。
これはドラマがよく使う
“入れ替わり・別人格”サイン
として極めて強力。
③ 家族の“よそよそしさ”がずっと続いている
これと合わせて違和感がある描写は家族(特に妻)との“よそよそしさ”が感じられるシーンが多々あることだ
- 加奈の不安定な表情
- 花音の軽い距離感
- 家の空気がどこかぎこちない
これは 家族だけが“キングの変化”に気づいているサイン だと考えられる。
つまり、妻も娘も“気づかないふり”をしているが、「この人、昔の旦那・父親ではない」 と感じている。
④遊戯王カード「オシリスの天空竜」が象徴する“闇人格”
平成カルチャーを使った巧妙な伏線の可能性が高い。
つまり――
キングにも“裏の人格(もう1人のキング)”がいる暗示。
ドラマでこのカードを選ぶ意味は大きい。
主人公・遊戯の中には “闇遊戯” という別人格が存在し、
悪人を裁く“もう1人の人格”として登場する。
キングが持っていたのは
オシリスの天空竜(武藤遊戯のカード)
キング・ターボー・カンタローの3人は友情の証に遊戯王カードを持っていた。
⑤ 6話で急に“園子を下の名前で呼ぶ”謎の行動変化
それまでキングは園子を「猿橋」と呼んでいたのに、
6話から突然 「園子」呼び に変わる。
これは
- 友情が芽生えた
- 優しさの演出
と見ることもできるが、文脈的にはやはり 人格の変化 がもっとも自然。
別人格が現れ、呼び方まで変わった可能性がある。
キングは“犯人”ではなく“2人いる”可能性が最も高い
8話までの伏線を総合すると…
- 記憶の齟齬
- 家族の違和感
- 遊戯王カードの裏人格モチーフ
- 東京湾の遺体
- 園子呼びの急変
これらが一つの線に収束しつつある。
つまり――
キングは犯人ではなく、“二重人格 or 入れ替わり”が起きている人物。とも予想できる
もし双子がいたとすれば、東京湾の遺体は“もう一人のキング”なのかもしれない。
8話以降は、キングの“本当の正体”が最も重要な鍵になるだろう。
③ 園子(どの子)はなぜ同窓会に来たのか?
『良いこと悪いこと』でひどい いじめ を受けていた 猿橋園子(どの子)。
本来、同窓会には誰よりも来ないはずの彼女が――
第1話で“自ら”会場に姿を現した。
これは物語の大きな謎のひとつ。
8話までの情報を基に、園子が“なぜ戻ってきたのか”を整理する。
① 園子には「会わなければならない理由」があったと仮定
園子の来訪理由として表向きに考えられるのは3つ。
- 週刊アポロの記者として取材目的で来た
- いじめへの復讐のため
- 過去の自分と向き合うための精算
しかし、これだけでは説明できない。
ではなぜ、彼女は“あえて戻った”のか?
そこで最も有力なのがこの説。
→ 園子は「誰かに呼ばれた/誘導された」可能性が高い
同窓会そのものが仕組まれていた場合、園子もまた犯人にとって“必要な駒”だったと考えると自然。
- 園子がいじめ被害者であった過去
- 園子が記者であること
- 園子が感情的に揺さぶられやすい存在であること
これらを使って、“園子を犯人に見立てたい人物”が存在している可能性すらある。
つまり――
園子は“自分の意思ではない理由で”同窓会に来ざるを得なかった
という線が急浮上する。
② 記者としての調査以上に“個人的な目的”があった
園子が追っているテーマは「薬物」や「社会問題」。
8話までに薬物ラインの伏線が強まったことで、以下の繋がりが見えてきた。
- 委員長の弟は“薬物記事”が原因で自殺
- ニコちゃんの彼氏は“薬物売人”
これに園子の職業(記者)と過去の取材テーマを重ねると、
園子は薬物絡みの“別の真相”に近づいていた
という可能性が極めて高い。
その“真相”こそ、
園子を同窓会に引き寄せた“本当の理由”なのかもしれない。
③ 園子は“犯人のターゲット”だった可能性もある
園子は美人で人気記者という立場上、
仕事柄、誰かの恨みを買うことは十分あり得る。
そのため、
- 脅されていた
- 見張られていた
- 逃げ場所として人の多い同窓会に来た
というパターンも成立する。
④ 園子は“意志”ではなく“誘導されて”来ている
整理すると、園子が同窓会に来た理由として有力なのは以下の4つ。
- 犯人によって誘導された(利用された)
- 記者として薬物事件を追っていた(別ラインの真実)
- いじめの復讐 or 過去の精算のために来た
- 園子自身がターゲットで、逃げ場所として来た
どれも8話までの描写と矛盾せず
むしろ、
「園子は自分の意思で来ていない」可能性が最も高い。
⑤ 今後の焦点
8話以降で明らかになるべきポイントは3つ。
- 園子は“何を知っていた”のか?
- 園子を呼んだのは誰か?博士?第三の犯人?
- 本当のターゲットは園子なのか、別の誰かなのか?
④ 薬物関連の伏線|ドラマ外の“番宣”までヒントになっている?
『良いこと悪いこと』では“薬物”の描写が明らかに物語の裏テーマとして浮上してきている。
まずドラマ内では、以下の人物が薬物と直接/間接的に関係している。
- ニコちゃんの彼氏は薬物の売人
- 委員長の弟は「薬物記事」で自殺に追い込まれた
- ターボーは“黒い噂”があると言われている
- 園子は社会問題(薬物含む)を扱う週刊誌の敏腕記者
ここまで揃うと、
“いじめだけが事件の動機ではない”=薬物事件が裏で繋がっている
という線が強まってくる。
さらに“メタ的伏線”も!?
驚くべきはここから。
別番組にイマクニ役・戸塚純貴さんが登場する、
番組の企画内容が 「空港税関で薬物を10分以内に探し出せ」 というものだ。
ドラマ本編が平成カルチャーやメタ演出を織り交ぜてくる作風である以上、
“番宣すら伏線として扱われている”可能性は十分にある。
実際、ドラマ内で薬物に関係している登場人物は複数おり、
伏線としてはむしろ“あからさま”に配置されている。
薬物ラインは“事件の本筋”に直結する可能性が高い
いじめ事件が表のテーマだとすれば、
薬物は“裏の動機”。
ドラマ内の描写
+番宣番組の演出
+主要キャストの配置
これらを総合すると、
薬物が今回の連続殺人の鍵を握っている
という可能性はかなり高い。
犯人の目的、博士の動機、園子の参加理由――
薬物ラインを追うことで、これらの謎が一気に繋がるかもしれない。
⑤ イマクニの伏線|不可解すぎる男の正体
『良いこと悪いこと』で最も“何を考えているかわからない男”――
それが イマクニ(今國) だ。
彼は直接的に事件に関わっていないように見えるが、
物語が進むほど 「良い人にも悪い人にも見える」 という空気が濃くなっていく。
まず、イマクニの怪しさを箇条書きにするとこうなる。
- バーに“平成カルチャーの伏線アイテム”が大量にある
- 小学生時代の昆虫採集の絵を飾っている
- 事件の核心に触れるときだけ、妙に含みのある言い方をする
- “観察者”ポジションを取っている
- 過去の出来事を語る時、6人より“俯瞰視点”で話す
- 7話のラストシーン
イマクニは犯人ムーブをしない。
しかし 犯人の“背景”を知っている人間の動き はしている。
ここからイマクニの伏線を深掘りする。
① バー「イマクニ」は“記憶の保管庫”になっている
イマクニの店には
- 小学生時代のの昆虫採集の絵
- 小学生時代を思わせるアイテム
- カード・ゲーム・漫画などの“思い出”
が大量に置いてある。
これは単なる趣味ではなく
イマクニは過去を“観察する立場”で記憶を保存している
という構図に見える。
いじめの加害者でも被害者でもない“第三の位置”。
これは後に犯人の復讐が始まる際、ニュートラルな立場で動ける人間とも言える。
② イマクニの名前=「混乱させる」カードの効果
ドラマは平成カルチャー遊びが多い。
イマクニ?という名前も実際のカードゲームに存在し、
効果は 「こんらんさせる」。

まさに
イマクニ=視聴者と登場人物を混乱させる役
というメタ的なキャスティング。
犯人ではないが、真相の核心へ行かせない “攪乱役(トリックスター)” の可能性が高い。
③ イマクニだけ伏線が多い
タイトルの文字に「イマクニ」があったり
イマクニで掲示板を見た瞬間の、あの不自然な“沈黙”のシーンがあったりと何かと伏線の要素が多い

④ イマクニは犯人ではないが“真相に最も近い第三者”の可能性
結論として、イマクニの立ち位置はこう整理できる。
- 犯人ではない
- 博士(森くん)の動機も知っている可能性がある
- 6人の過去と現在をつなぐ重要人物
- “混乱を作る役”として物語を進めるエンジン
つまり、
イマクニは6人でも博士でもない、第三の“真相キーパー”
物語が複雑になるほど、
彼の存在が“真相の鍵”に近い位置に来ているのは間違いない。
8話以降、イマクニが何を語るかで
博士の目的や“第二の犯人”の存在まで見えてくる可能性が高い。
気になる伏線6以降はこちら

