9/17（火）早く起きた朝は

三連休の休みもあっという間に過ぎて、また田中さんとの仕事が始まるのかと思うと、朝から胃が重い。でも、今日は少しでも気持ちを前向きに変えるために、田中さんよりも早く出社することにした。自分のペースで仕事を始めて、彼女が来る前に少しでも準備を整えておけば、少しは安心できるかもしれないと思ったのだ。

いつもより早起きして、いつもより早めに会社に到着した。オフィスはまだ静かで、人もまばらだった。こんな静かな時間に仕事を始めるのは新鮮な気分で、普段よりも少し心が落ち着いているのを感じた。デスクに着いて、まずは今日やるべきことを整理し、田中さんに指摘されないよう、しっかりと準備を進めた。

やがて、オフィスに人が増え始めた。田中さんが出社してくる時間が近づくにつれて、少しずつ緊張感が増してくるのを感じた。どんなに準備をしても、彼女の冷たい視線や嫌味なコメントを避けることはできないかもしれない。でも、今日は早めに出社したことで少し余裕がある気がした。これで少しでもペースをつかめるかもしれない。

そして、ついに田中さんが出社してきた。彼女がオフィスに入ってくると、いつも通り無言のプレッシャーが漂っていた。私がすでに席に座っていることに少し驚いた様子だったが、特に何も言わずに自分のデスクへ向かった。その様子を見て、少しだけ勝ったような気持ちになった。早く出社することで、彼女に少しでも「私は準備できている」とアピールできた気がした。

午前中は特に大きなトラブルもなく過ぎていった。私の中で、今日は何とかやっていけるかもしれないという希望が少し芽生えてきた。田中さんからの嫌味や指摘は、これまでに比べて少なかったように感じた。もしかすると、早く出社してしっかりと準備を整えていたことが功を奏したのかもしれない。

ランチタイムも、今日はあまり気にせず一人で過ごすことができた。周りの同僚たちは相変わらず田中さんと一緒にランチに出かけていたが、今日はそれを気にすることなく、自分のペースで食事を取ることができた。少しだけ、自分がこの状況をコントロールできるようになった気がして、気持ちが軽くなった。

午後も、比較的スムーズに仕事を進めることができた。もちろん、田中さんは時折冷たい目で私を見ていたが、今日はあまり直接的な嫌味は飛んでこなかった。何とかこのペースを保って、日々のストレスを少しでも軽減できるようにしていきたい。

定時になって、今日はすぐに帰る準備をした。いつもは残業を強要されるような雰囲気が漂っているが、今日は少し早めに仕事を片付けたことで、堂々と帰ることができた。田中さんが私の後ろを通り過ぎた時、何か言われるかと思ったが、特に何も言われなかった。その瞬間、今日は自分にとって少し勝ったような気がして、いつもより軽い気持ちでオフィスを出た。

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