お局にターゲットにされました。陰湿ないじめの日々が始まる…【お局日記9】

9/26(木) ちょっとした憂さ晴らし

今日も田中さんがオフィスにいるいつも通りの日だった。相変わらず、彼女の存在は圧力そのもので、私も同僚たちもビクビクしながら仕事をしている。でも、今日は少し変わった一面を見て、彼女に対する感情が複雑になった。

午前中の仕事が一段落し、休憩時間に何人かの同僚が雑談をしていた。みんなが思い思いにおしゃべりをしていて、その話題のひとつに「シャトレーゼの焼き菓子」が出てきた。誰かが「シャトレーゼの焼き菓子って、別に美味しくないよね(笑)」と言った瞬間、みんながクスクスと笑いながら同意していた。

私も、特に気にすることなくその会話を聞き流していたけれど、ふと視線を感じて横を見ると、田中さんがその会話を無言で聞いていたのに気づいた。彼女はいつものように口を挟まず、黙って座っていたけれど、その表情が少し沈んでいるように見えた。

そこで思い出したのは、以前田中さんが「シャトレーゼの焼き菓子が好きで、時々自分へのご褒美に買っている」と言っていたことだった。彼女にとって、それは楽しみにしている小さな幸せだったのだろう。そんな彼女が、今日は自分の好きなものを否定されるような話を聞いて、何も言わずにじっとしている姿が印象的だった。

普段、あれほど強気で嫌味な田中さんが、こんな風に自分の気持ちを抑えている姿を見て、なんだか複雑な気持ちになった。もちろん、田中さんの態度や嫌味は今でも全然嫌だし、彼女の行動に振り回されることには変わりはない。でも、今日の彼女の姿を見て、田中さんも人間らしい感情を持っているんだと感じてしまった。

「自分の好きなものが周りから笑い話にされると、誰だって傷つくよな」と心の中で思いながら、その場では何も言えなかった。ただ、田中さんがいつも強気でいるだけではなく、こんな静かに傷つく瞬間もあるんだと、初めて彼女の弱い一面を垣間見た気がした。

その後、田中さんは何も言わずに仕事に戻り、いつものように冷静で厳しい表情を崩さなかった。でも、あの瞬間に見た彼女の表情が、頭の中から離れなかった。

ちなみに私はシャトレーゼの焼き菓子は大好きだ



今日は、田中さんの意外な一面を見てしまい、彼女に対する感情が少し複雑になった。彼女の嫌味や厳しさは今でも全然嫌だけれど、彼女も私たちと同じように、心の中で小さな傷を負うことがあるのだと感じた。だからといって、田中さんが私に優しくなるわけではないし、彼女の行動が変わるわけでもないけれど、少しだけ彼女を人間らしく思えたのは確かだった。

明日もまた彼女と向き合わなければならないけれど、今日の彼女の姿を思い出しながら、少し心に余裕を持って接してみようと思う。

次の日はこちら

人気記事

error: Content is protected !!